2025/05/07
いよいよ本日(7日)より始まるコンクラーベ 世界一有名な男にはだれがなるのか
(写真 フランシスコ教皇 Wikipediaより)
世界約14億人の信者を誇るローマ・カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇に誰が選出されるかは、信者でなくても関心が高い。その理由は教皇は、単に宗教指導者というだけではなく、世界の政情にも大きな影響力を持つ政治的指導者という側面もあるからだ。コンクラーベ(教皇選出会議)という言葉はラテン語で「鍵をかけて」という意味だ。まさにその通りで、有力候補者と囁かれた枢機卿が次期教皇に選出されるケースは少ない。前回のコンクラーベ(2013年)では南米出身のブエノスアイレス大司教のホルへ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(フランシスコ教皇)が第266代教皇に選ばれたが、当時、その名を知っていた聖職者はわずかだった。
冷戦時代、ポーランドから選ばれたヨハネ・パウロ2世はまったくの無印だった。コンクラーベには「神が働く」と言われているゆえんだ。7日から始まるコンクラーベには80歳未満の枢機卿が参加する。252人の枢機卿のうち80歳未満の枢機卿は135人だが、2人の枢機卿が健康問題を理由に欠席を届けているため、現時点では133人から選ばれることになる。カトリック教会では保守派と改革派が主導権争いを展開させている。フランシスコ教皇は改革派だとの位置づけだったから、次は保守派の枢機卿、例えばハンガリーのペテル・エルデ枢機卿が有力といった見方が浮上する。ただし、選挙権を有する80歳未満の枢機卿の大多数が過去12年間、フランシスコ教皇によって任命されているという事情を考慮すると、次期教皇も改革派枢機卿からという流れになりそうだが…。
現在有力視されている候補に関するフェイクニュースが流れている。有力候補に健康不安説が流れるのは過去にもあったが、最有力候補とみられているイタリア人枢機卿のピエトロ・パロリン国務長官(70)が、4月末、「バチカンでの会議後に高血圧で倒れ、医師の治療を受けた」などとする情報が出回り、5月2日、教皇庁報道官は否定した。また、フィリピン出身の有力候補、ルイス・アントニオ・タグレ枢機卿(67)にも、ジョン・レノンの「イマジン」を熱唱する過去の動画などがSNS上で拡散し、イタリア紙などは「無神論文化への屈服だとみなされている」とタグレ氏選出への影響が出る可能性を指摘した。次期教皇候補として注目度を上げているのが、フランスのマルセイユ大司教を務めるジャンマルク・アベリヌ氏(66)だ。マルタ出身のマリオ・グレック氏(68)は、世界代表司教会議の事務局長を務め、改革路線の継承者として評価を高めている。
トランプ米大統領は、ホワイトハウスで記者団にニューヨーク大司教ティモシー・ドラン枢機卿の次期教皇を示唆した。保守派のドラン枢機卿は、2013年に当時の教皇ベネディクト16世の後継候補と考えられていた。75歳のドラン枢機卿は、1月に行われたトランプ氏の就任式で開会の祈りをした聖職者だ。信者数が増えているアジアとアフリカ教会から次期教皇が誕生するとも言われる。先のタグレ枢機卿やアフリカからは、コンゴのキンシャサ教区のフリドリン・アンボンゴ・ベスング枢機卿(65)の名前が出ている。次期教皇には年齢も関係する。ヨハネ・パウロ2世が27年間と長期在位だったこともあって、バチカンでは長期政権が考えられる若い枢機卿には抵抗が強い。コンクラーベで選出される枢機卿は70歳台がいいという暗黙の了承がある。その流れで行くと、人望のあるエルサレム・ラテン典礼総大司教のピッツァバッラ枢機卿は60歳と若すぎる。
さて14億人の信者が待ち望む次期教皇の座に就くのは誰なのか。
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