政治•経済 実用衣料特化の「しまむら」がいよいよ海外展開?
実用衣料特化の「しまむら」がいよいよ海外展開?
政治•経済

2026/03/14

 アパレル業界は、流行や天候に左右されやすく、売り上げの振れ幅が大きいのが宿命的とされる。あのユニクロでさえ例外ではない。こうしたなか、静かにかつ安定的に業績を伸ばし続けているのがしまむらだ。

ぶれない、揺れない、しまむらを支えるのは、粗利35%でも利益を出せるコスト構造や在庫を持たない売り切り型を強みとしていることだ。

 低い粗利益率でも徹底した低コスト運用によって利益を出せる仕組みを創り出し、加えて重要なのは、納入先と「返品しない約束」を交わしていることだ。安く買う代わりに返品しない条件でサプライヤーから買い取り、仕入れコストを抑えていく。

また、グループ全体で全国に約2000店舗超、売上高6000億円超という規模を持つ。ドミナント展開も、自社物流も、サプライヤーとの交渉力も、こうした規模があってこそ機能する。

またメインルートから1本入った路地面とは言わないまでも、サブルートに出店し、出店コストを抑え、周辺地域から自転車で通える主婦を雇用することで、地域貢献もしていることもユニークである。

 こうして国内で強固な基盤を築いたしまむらは、次の成長に向け、タイ・バンコクで日本とは異なるモデルの検証を開始した。

バンコクの高級商業施設「サイアムパラゴン」にしまむらが運営する「しまパーク」がある。日本で見慣れた地味な「しまむら」とは異なり、オリジナルキャラクター「しまうさ」の演出で、ファミリーをターゲットにし内装もカラフルに仕上げている。

品質は同水準だが、価格は日本価格に比べ120%〜140%高。また同店は常設ではなく約1年のポップアップで、アイテム数を絞り、週単位で商品を入れ替え検証している。

同社は、バンコクを海外展開の実験と位置づけ、現在多方面で検証中だとしている。果たして東南アジアは「しまむら」を受け入れるのか。(梛野順三)

 

TIMES

政治•経済