2026/04/14
1995年に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件は、3月で発生から31年を過ぎたが、多くの被害者がいまだに後遺症に苦しみ続けている。弁護士らでつくる支援団体「オウム真理教犯罪被害者支援機構」の昨年の調査で、被害者の7割以上が目の不調を訴え、3割近くがPTSDにとみられる症状があることが判明した。
■麻原ら元幹部13人の死刑執行は2018年
オウムによる一連の凶悪事件を巡っては、2018年に教祖・麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚(執行時63年)ら元幹部13人の死刑が一気に執行され、事件は一つの区切りを迎えたといえるが、被害者にとって終わりはないようだ。
同支援機構が昨年11~12月、被害者や家族らの健康状態などに関する調査を実施したところ、276人の被害者のうち、「目が疲れやすい」は79%、「かすんで見えにくい」が74%にも上った。松本元死刑囚らの死刑執行についても、「執行されても気が晴れなかった」と回答したのは41%にも上り、「気持ちに区切りがついた」としたのは7%にとどまった。また、ほとんどが事件を風化させたくないと考えていた。
今回の調査は、2014年以来11年ぶりに実施されたもので、目の不調やPTSDといった健康面で不安が続き、気持ちに区切りがつけにくい被害者が多い実態が浮き彫りとなった形だ。
被害者の高齢化が進み、健康面の課題はさらに深刻化する恐れもある。今回のオウム事件は当然だが、凶悪事件の被害者遺族らを長期的に国がサポートする実効性のある取り組みが求められる。
(桜田亮)
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