政治•経済 国民民主党が投票日前日に候補者の公認を取り消し?
国民民主党が投票日前日に候補者の公認を取り消し?
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2026/03/15

 3月8日投開票の埼玉県議会議員補欠選挙が想定外の事態に陥っている。投票日の前日に国民民主党が公認候補者である西澤さとし氏の公認を取り消したことが混乱を招いた。既に期日前投票も実施されているし、ポスター掲示板に貼られた西澤氏のポスターも国民民主党公認と明記されたままである。南第二区に配布された選挙公報においても西澤氏は国民民主党の公認候補となっている。国民民主党が公認を取り消したことを知る術はSNSや党のHPなどに限定されている。これでは到底有権者に周知することはできない。案の定、3月8日に投票に行った有権者の多くが、西澤氏が国民民主党の公認候補者だと信じ切っていたことが取材にあたった報道機関によって明らかにされている。西澤氏の経歴を見ると国民民主党所属の参議院議員で元埼玉県知事である上田清司氏の公設秘書と明記されている。西澤氏は埼玉県内で圧倒的な知名度の高さを誇る国民民主党の上田清司の元秘書なのだから国民民主党の公認候補であることは当然のこと。国民民主党の支持者の多くは疑うことなく西澤氏に投票したことだろう。西澤氏が公認を取り消されたのは投票日の前日であるからそれまでの選挙運動は国民民主党の候補者として行っている。

結果的に西澤氏は自民党候補に次ぐ24594票(得票率29.7%)を獲得し当選してしまった。この結果を受けて西澤氏は翌日に議員辞職を表明している。国民民主党は西澤氏を公認するにあたり候補者選定に影響する重要な事実を隠ぺいしたことを理由に公認を取り消したとしている。重要な事実とは2018年に西澤氏が児童福祉法違反容疑で神奈川県警に逮捕された件を指す。https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/39835?page=1#西澤氏は事件から7年が経過し刑の効力が失われており履歴書に前科を書く義務はないと弁解している。だが、その結果、国民民主党は何も知らずに公認し、その後、事件を知る多くの人たちから党に情報が寄せられ公認を取り消すこととなり、当該選挙に著しく混乱を招いている。SNSやAIが普及した昨今では義務はなくても重要な情報を隠し通せる可能性は低い。

国民民主党の公認候補者の選定には多くの有権者が疑義を持ちつつある。2024年には東京第15区の公認候補者の高橋まり氏の公認を取り消し、後日、高橋氏は自ら命を絶っている。2024年の衆院選で大阪第8区から立候補し国民民主党の比例枠で復活当選した平岩征樹氏は偽名で不倫していたことが明らかとなり離党している。2025年7月の衆院選で比例南関東で当選した岡野純子議員は公選法違反容疑で書類送検されている。この岡野議員にパワハラを受けたと訴えて国民民主党千葉県連所属の多くの地方議員が一斉に離党している。最近では2月に行われた衆院選の東京第7区から立候補した国民民主党公認の入江伸子氏が公選法違反(買収)で逮捕されるに至っている。そういえば党首の玉木雄一郎氏本人も2024年の衆院選直後に不倫が発覚して役職停止3か月の処分を受けている。あまりにも問題発覚が多いことから国民民主党は今一度ガバナンスを再考する必要があろう。一部の幹部たちが自身の想いのままに判断する体制になってはいないだろうか。

(坂本雅彦)

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