2026/02/13
「今後の買い増しはない」。旧村上ファンドを率いた村上世彰氏が、フジテレビのフジ・メディアHD(FMH)にそう伝えたと2月10日に明らかになり、両者の対立は収束した。
「旧村上ファンド側は、FMHの虎の子の不動産事業を手放すことを求めていましたが、FMHは3日に外部資本導入を検討したことで、旧村上ファンド側は留飲を下げたということになります。ですが旧村上ファンド側は1月にFMH系列のREITを買い占めた経緯があるので、簡単に収束するとも思えません」(経済部記者)
思えば旧村上ファンドによるFMH株買占めは25年1月から。そしてこの過程は、24年12月末に週刊誌が報じた「中居問題」でFMHが大混乱していた時期と重なる。だから形としては旧村上ファンド側はこの間隙を縫ったとも言える。
もともとテレビは斜陽産業で、メディア・コンテンツ事業の立て直しは急務だった。そこへきての大騒動で、港浩一元社長と太田亮元専務に50億円訴訟を起こした25年6月末の段階で吹き飛んだCM停止の損害額は453億円。そんな場合ではないだろうに。
「脱テレビ」で大きく先を行くTBS
一方で先日、明暗激しい「ハリウッド進出」を発表をしたのがTBSだ。TBSは1月16日に、「DUNE/砂の惑星」シリーズや『ジュラシック・ワールド』、『名探偵ピカチュウ』などを手掛けたハリウッド映画製作スタジオのレジェンダリーとの資本業務提携するとした。
「TBSとテレ東、WOWWOWはU-NEXTと提携、テレ朝はABEMAへ出資するなど、各社、動画配信に注力していますが、フジはFODくらいでパっとしない。動画配信の巨人ネトフリでの配信でも、TBSは『不適切にもほどがある!』や『ブラックペアン』でも存在感を発揮しています」(同前)
これはTBSが掲げた2030年までの中期計画「VISION2030」に沿ったもので、そこでは、配信強化、海外市場、ライブの3つが掲げられているが、3つ目のライブも、同社が掲げた「赤坂エンタテインメントシティ計画」第1弾のハリー・ポッター・プロジェクトは、ハリポタの舞台が22年からのロングランで、26年一杯までの上演が決定しているなど、成功している。
フジテレビは今年こそ大きな正念場となりそうだ。(猫間滋)
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