政治•経済 社会•事件 ユダヤ人をナチスから救った「杉原千畝命のビザ」講演会の延期
ユダヤ人をナチスから救った「杉原千畝命のビザ」講演会の延期
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2026/04/04

 4月14日に「NPO杉原千畝命のビザ」というタイトルで、早大の大隈講堂開く予定だった杉原千畝氏(1900~86年)に関する講演会が延期される。

杉原氏は、第2次世界大戦中、リトアニアの領事館でユダヤ人に日本通過ビザを発給した外交官で、「日本のシンドラー」と称される。

この講演会は早大高等師範部(現:教育学部)で学んだ同氏の没後40年などを記念して開かれる予定だった。講演者には、同氏が発給したビザで日本に到着したユダヤ系ポーランド人の子どもや杉原の孫・千弘氏が講演者として予定されていた。

早大広報室によると、外部団体などからの働きかけがあったわけではなく、特定の国・地域、立場への支持や評価を示す決定でもないという。早大側が、国際情勢など様々な状況を踏まえ、来場者らの安全確保などを考えて判断したのだろう。

 杉原氏は終戦後に東欧でソ連軍に逮捕されたが、不思議なことに厚遇され満洲国在の同僚のように虐待される事はなく、逮捕後すぐに帰国している。その時すでに戦時下の外務省は解体されており復職はかなわなかった。その後はNHKのロシア語講座の講師などをしていた。

最晩年はモスクワに商社の代表として10年ほど単身赴任し、一説ではソ連KGBの保護を受けて暮らしたとされる。

 杉原氏は日本人のユダヤ人支援者として有名だが、その功績には多くの謎がある。一説には満洲時代からのソ連KGBのスパイだったのではないかというものもある。戦後の謎の一つだ。(梛野順三)

 

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