連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.79『スマホショップが苦手』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.79『スマホショップが苦手』
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2026/01/19

 スマホの機種変に行ったのだが、実は俺はスマホショップが苦手である。行く度に不要なサービスを薦められ無駄な時間を過ごすからだ。今回も、またあった。

俺は手短に進める為に

「一番安いプランで。電話とラインができればいいです」

と先手を打った。ところが、店員は「半年間無料の何か」「騒音の中で便利な何か」「とにかく抗菌の何か」などのプレゼンを始めたのだ。おいおい!既に俺の結論は出ているんだぞ。「ラーメンと炒飯」を頼んでいる客に、追加で「春巻き20本」を食わせようとするくらい無理があるだろ。

「よ~しじゃあ、春巻き20本つけちゃおうかな!」

って誰がなるんだ!

俺はとりあえず最後まで話を聞くと、

「すいません。全部いらないです」

と答えた。非常に残念そうであったが、いらないものはいらない。結果的には要望通りのプランにめでたく変更できた。

店を出る時、いかにもボンやりとした「春巻き20本」つけられそうな客が入って来た。

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