政治•経済 パンダは白黒2色だが、パンダハガーは3、4色
パンダは白黒2色だが、パンダハガーは3、4色
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2026/02/28

 高市早苗政権から自民党衆議院議員の地位を剥奪されそうになった岩屋毅衆院議員(68:大分3区)が辛勝し、比例に回り落選する危機を脱した。

岩屋氏をめぐっては、地元九州の一部メディアが「志を同じくする人と相談していきたい」との発言を捉え、「自民党内でグループ結成に意欲」などと報じたが、2月12日、自身の公式サイトで、それを否定する声明を公開した。

 岩屋氏は、石破茂前首相の盟友とされ、石破政権では外相の要職に就いた。外相時代に中国人訪日ビザ緩和に動くなど対中国外交や外国人政策をめぐって、親中」「媚中」議員などの批判を受けた。

ところでよく言われる「親中派」「媚中派」「知中派」とは何か。

「親中派」は、中国に対して、政治、経済、文化などで中国との協力関係を重視し、良好な二国間関係を維持しようとする。

実例集団としては、公明党は50年以上前から「親中派」を自負してきた。また、岡田克也氏、海江田万里氏、小渕優子氏などが所属する日中友好議員連盟は中国との対話を重視する。なお岡田、海江田両氏は落選し、議員職を失っている。

 小渕氏の実父小渕恵三元首相は、外相時代の1997年、日中漁業協定締結にあたって、尖閣諸島が含まれる海域で操業する中国漁民に対して、「(日本政府は)漁業に関する自国の関係法令を適用しない」と事実上“違法操業”を認める「小渕書簡」を交わしたことで知られる。中国にとっては“井戸を掘ってくれた”「媚中派」中の「媚中派」である。

「知中派」は、中国の歴史、文化、政治体制、国民性などを深く理解していることを前提にした個人や集団だ。同様の脈略で韓国には「知日派」と言われる個人・集団があるが、同国の場合、保守・左翼を問わず憲法上「反日派」しか存在しない。

「媚中派」は、「中国に媚びる」個人や集団を指す。二階俊博氏(引退)は、地元和歌山県を“パンダ王国”にしたように中国に強力なパイプを持ち、自ら「『媚中派』と呼ばれようとも」と発言し、中国との親密保持を重視してきた政治家だ。

林芳正衆議院議員は外相に就任した際、「親中派ではないか」との批判に対し、「相手(中国)をよく知っている(知中)ことは、交渉において武器になるが、決して相手に媚びている(媚中)わけではない」と説明している。

思想的に北京の共産党政権に近い日本共産党のような政党が中国政府の政策を支援し、媚びるような政治活動を行ったとしても何の不思議もない。したがって、日共を敢えて媚中派と呼ぶ必要もない。(梛野順三)

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