2026/03/12
中国共産党は軟弱な日本・保守勢力ごときに対処できる相手ではない。元官房副長官補の兼原信克氏と前駐中国大使の垂秀夫氏との共著『中国共産党が語れない日中近現代史』(新潮新書)によると、台湾有事に関して中国側の侵攻政策は3つに分けられているという。1「武力侵攻」、2「平和統一」、3「グレー作戦」だ。
3は海上封鎖やサイバー攻撃などが想定されるが、最も懸念されるのは、2の平和を装う「平和統一」で、これはザックリ言うと「香港方式」。スパイ工作活動によって台湾を内部から崩壊させるステルス侵略であり、もっとも怖い統一だ。
台湾が相対するのは中国・人民解放軍による武力侵攻だけではない。1万人の「台湾ヤクザ」という厄介な存在を内包しているという難儀な問題を抱えている。
中国共産党は台湾ヤクザ、とくに日本にも進出していた「竹聯幇(ちくれんほう)」を統一戦線活動に取り込み、台湾の民主主義制度を弱体化させる工作に利用していることは広く知られている。
昨年、台湾のテレビチャンネル「民視讃分」が、台湾における「第5列」の活動を制作したが、なかでも「白狼」と呼ばれる張安楽にインタビューし注目を浴びた。
「竹聯幇」の幹部張安楽は、台湾における「中国統一促進党(CUPP)」という政党の創設者でもある。CUPPは、香港の自由民主活動家が台湾に応援に駆け付けた時に暴力で妨害したことでも有名だ。
CPUUは、「一国二制度の下で、中華人民共和国と台湾は平和的統一し、共存しよう」と呼び掛けている。このような香港が陥ったワナに共鳴する台湾人が実に3万人もいる。
また中国共産党は過去より、台湾の三合会(中国の秘密結社)を統一戦線に組み込み、統一に向けた草の根の支持を広げる工作を行ってきた。
台湾の三合会は、中台統一の政策を追求するために、頼清徳総統政権を弱体化させ、政権に内部圧力をかけようとした。頼総統は、2025年3月の国家安全保障に関する演説で、中国共産党による「内部から分裂、破壊、転覆」の取り組みのリストにこれら犯罪組織を挙げている。
台湾では中国のスパイ摘発が、昨春にも報じられ、総督府関係者、外交部長(外相)秘書官、民進党(与党=反中)事務局や立法院事務局などの職員が摘発された。現在も70件前後のスパイ関連裁判が進行中だという。
日本でもスパイ防止法制定を求める声が上がっている。だが、これを阻止する動きもある。阻止したいのはスパイ自身か、その賛同者であることは明白だ。だから先の総選挙では、スパイ防止法制定を阻止しようとする勢力は一掃された。国民はもう平和を装い、外国勢力を招き入れる左翼のプロパガンダには騙されなくなったのだ。(梛野順三)
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