政治•経済 社会•事件 2月8日の国政選挙 自民党が勝利すれば日中関係はどうなっていくか?
2月8日の国政選挙 自民党が勝利すれば日中関係はどうなっていくか?
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2026/02/06

2月8日に投開票を迎える衆議院議員総選挙において、もし自由民主党が勝利し政権を維持することになれば、日中関係はさらなる緊張の局面を迎える可能性が高い。特に高市早苗政権下で進められてきた「中国による力による現状変更」への対抗姿勢は、選挙での勝利によって国民の信任を得たものと解釈され、より強硬な外交・安全保障政策として具体化される可能性がある。

中国側は、高市首相が掲げる靖国神社参拝への姿勢や、台湾情勢を「日本の存立危機事態」と結びつける発言に対し、かねてより強い警戒感を表明してきた。自民党が勝利し、国防予算の増額や防衛力の抜本的強化を継続する姿勢が鮮明になれば、北京当局はこれを戦後秩序への挑戦や軍国主義の復活と定義し、対日圧力を一層強化する公算が大きい。既に中国は、日本の水産物輸入停止やデュアルユース(軍民両用)製品の輸出規制などを通じて経済的な揺さぶりをかけているが、選挙後の日本政府がさらに踏み込んだ安全保障政策を採用すれば、これらの措置は常態化し、さらには重要鉱物の供給停止といった深刻な経済的報復へと発展する懸念がある。

また、自民党が勝利した場合、公明党との連立解消や、より保守的な日本維新の会や国民民主党との連携が深まることで、従来の対中融和的な「調整弁」が失われる可能性もある。これは中国にとって、日本国内に交渉の余地が減少したことを意味し、対話よりも実力行使や威圧を優先する動機となり得る。中国外務省が近年、日本の政治家による台湾訪問や日米豪印(QUAD)の枠組み強化に対して言葉を荒らげている現状を鑑みれば、自民党の勝利は対中包囲網の完成への一歩と見なされ、東シナ海における軍事活動の活発化を招く引き金ともなりかねない

総じて、自民党の勝利は日本の外交的安定を一時的に担保する一方で、中国に対しては「態度の硬化を正当化する口実」を与える側面を持つ。安定した政権基盤を背景とした毅然たる外交が、中国のさらなる反発を招くというパラドックスの中で、日中関係は衝突のリスクを孕んだ氷河期へと突入していく恐れがある。

(ジョワキン)

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