連載•小説 第41回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん 大きな固まり
第41回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん 大きな固まり
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2026/01/26

 同期会、勝ち組集うその中に何食わぬ顔して出かけてはみた

貧富の差は長い歳月の積重ね 家族への責任果たしたか俺は

友はみな自信と笑みをたたえいる 家族と資産と第二の人生

小金得てセカンドキャリアという彼等 案外手応えない顔してる

今からじゃどうしようもない固まりを意味あるものにするため生きよ

俺だって七十余年生きて来た誰か伝記にするならしてくれ

とりあえず俺は楽しく生きてるが、妻に問うたら何というかな

NHKカルチャーセンター青山教室の福島泰樹・実作短歌入門。1月23日の七首連作の詠題は「歳月」だった。難しかった。ので、旧作の推敲・改作したものと新しく詠んだものを取り混ぜた。他の受講生からは、個人のキャラクターが出ている、という評価(なのか?)だったが、福島先生からは3点。その1=読んでいる内容は面白いが、短歌としてはどうか、考えよ。その2=五作目の「固まり」は何か具体に仮託して詠めないか。最後が歌の姿勢の問題で最も根源的な問いかけだった。敗北を歌うなら悲しみを表現せよ。しかし貴君は、言葉によって抵抗を歌え。うーん。

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