エンタメ「TIGER」 「ピッカリ投法」をまたやりたい。病気で利き腕を失った元投手の現在【3】
「ピッカリ投法」をまたやりたい。病気で利き腕を失った元投手の現在【3】
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2024/11/04

 糖尿病に起因する感染症により2024年5月に利き腕である右腕の切断手術を受けた元プロ野球選手の佐野慈紀氏(56)。
 現役時代は近鉄や中日で中継ぎ投手として活躍し、「1億円プレイヤー」にもなった。
 退院後の現在は、加療はもちろんのこと、まずは体力を戻すことに専念し、左手で投げるシャドーピッチングも始めているという。
 自身を「根っからの野球人」と呼ぶ佐野氏に直近の展望を聞いてみた。

ーー佐野さんといえば「ピッカリ投法」が有名ですが、左投げでの「ピッカリ投法」の復活を楽しみにしています。

佐野 MLBにジム・アボット(※)という隻腕の投手がいたんです。「ノーヒット・ノーラン」までやっている凄い投手なんですよ。(手術後に)最初に僕が思い出したのが彼のことなんです。その他にも練習して、右投げから左投げに転向した選手であるとか、スイッチピッチャー になった選手を何人も見てきているので、「僕にもできるんじゃないかな?」って思いましたね。まだまだ先にはなるとは思うんですが、お話(依頼)も頂いているので「ピッカリ投法」をやりたいですね。

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※ジム・アボット
ジェームズ・アンソニー・アボット/「先天性右手欠損」という障がいを持ちながらも、MLBで活躍したプロ野球選手。投手として数々の受賞歴がある。NYヤンキースに所属の1993年には「ノーヒットノーラン」の偉業を達成した。
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ーー投げる練習など始めていますか?

佐野 現状だと、まずは体力を付けないとだめですね。今はまだ体幹が不安定なので、シャドーピッチングまでに留めています。ちょっとずつ力は付いてきたので、そろそろボール投げを始めようかな? とは思っています。もう少ししたら、いくつか練習の場所があるので、キャッチボールを始めてみようかなと考えています。

==次回に続く==

佐野慈紀(さの・しげき)
1968年・愛媛県松山市生まれ。第68回全国高校野球選手権大会にて準優勝。近畿大学工学部に進学して同大のエースとしてリーグ10連勝に貢献。1990年、ドラフト3位に指名され翌年に近鉄へ入団。中継ぎ投手としてはNPB(日本プロ野球連盟)で初の「1億円プレイヤー」となる。2003年に現役を引退。

 

≪Tiger編集部≫

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