政治•経済 社会•事件 失われた30年の真犯人 異常な低金利政策を変えることは可能なのか。上
失われた30年の真犯人 異常な低金利政策を変えることは可能なのか。上
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2025/11/18

 

11月6日投稿の『失われた30年の真犯人 異常な低金利政策が続く理由を考える』では、日本経済は「流動性の罠」の状態に陥っているのではないか? と言われており、バブル崩壊後の90年代前半以降、世界の経済史上かつて行われたことがない2%以下の長期の低金利政策が、30年以上続いており、「流動性の罠」に陥っているので、金融緩和を行っても、経済成長に結びつかないのではないか、と論じた。

 

では、金利を上げるとどうなるか考えてみよう。利上げに限らず、どんな経済政策の変更も、メリットとデメリットがあり、得をする者、損をする者がいる。

 

金利上昇によって損をするのは、変動金利で金融機関から金を借りている個人や企業であり、預金者や債権所有者は、金利上昇は望ましい。利上げはインフレを抑制する一方、景気を冷え込ませるとされる。通常は高金利政策では通貨価値が上昇(円高)し、輸出には不利だが、輸入には有利になるとされる。

 

利上げには、変動金利で住宅ローンを借りた個人や、設備投資や従業員の給与支払いの為に金融機関から借金した企業への救済策が必要だろう。投機目的の借金、外国人・外国企業の借金は、救済対象から除外するしかない。そうしないと、税金で投機や外国人(外国企業)を救うのか? という批判が噴出すると思われる。

 

問題は、その財源だが、消費税の輸出還付金を充てればいいというのが筆者の提案だ。実質的に輸出企業への補助金となっている輸出還付金は、財務省が総額の公表を拒否しているが、少なくとも10兆円を超えており、巨額の消費税が還付されてきた。

 

【消費税の輸出還付金は12兆円だぞ?なぜそれを国民に公表しない?隠していると思われても不思議じゃないぞ!】 

https://www.youtube.com/watch?v=zsvQkueQP6k&t=605s

 

輸出還付金制度は、輸出企業にとって有利なのだ。

その証拠に、トヨタ会長や経団連会長は、国内の消費を落ち込ませる消費税の増税に賛成していたのである。

 

日本経済新聞『トヨタ社長「将来にツケ回さないよう消費増税を」』

https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2801L_Y3A820C1000000/

東京新聞『「消費税増税から逃げてはいけない」経団連会長 ジャニーズ広告打ち切り問題は「タレントも被害者」』

https://www.tokyo-np.co.jp/article/278371

 

商売人に過ぎない彼らが、この国の将来や、社会保障費の財源を心配してくれるのには、国民として感謝に堪えない。ならば、“先ず隗より始めよ”であり、輸出還付金を返上してもいいのではないか。

トヨタ自動車の直近の決算(2026年3月期第2四半期累計)における営業利益は2兆56億円。2026年3月期の通期営業利益見通し3兆4000億円とされる。23年4月期から24年3月期のトヨタへの還付金は6102億円と試算(湖東京至税理士)される。

 

政府は、アメリカのように消費税のない国の輸入品から10%の消費税を税関で徴収することを止め、輸出補助金である輸出還付金の廃止を条件に、現在15%のトランプ関税を、5%、少なくとも10%以下に低減するようにアメリカ政府と交渉をすべきだ。

 

利上げに財務官僚が慎重なのは、国の借金の利払いが増えるからという。だが、日本国民の2025年第2四半期末時点の家計の現金・預金残高は、1126兆円あり、国の利払いが増えるのを相殺できる。

 

ところが、利上げに反対する抵抗勢力は国内だけではない。むしろ海外の反対勢力への対処が難しいと思われる。

 

(青山みつお)

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