社会•事件 プロ野球のチケット不正転売事件 後を絶たず 買うファンも注意を
プロ野球のチケット不正転売事件 後を絶たず 買うファンも注意を
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2025/11/09

東京ドームで今年3月に開催されたMLB東京シリーズの米大リーグ・ドジャースの開幕戦などの観戦チケットを転売したとして、東京都大田区の無職男(57)がこのほど、チケット不正転売禁止法違反の疑いで警視庁生活安全特別捜査隊に逮捕された。人気のプロ野球チケットは、転売サイトに正規料金より高額な値段で出品されるケースが相次いでいるが、NPB関係者は「転売チケットは正規入場券とは言えないので、転売チケットで入場したことが分かれば、買った人も球場から出禁になるリスクがある」と注意喚起している。

10万円を300万円で転売

チケッット不正転売禁止法は、正規料金よりも1円でも高く転売することを禁じている。プロスポーツやコンサートなどで転売チケットが許されてしまえば、主催者が設定した正規額がないがしろにされる上、悪質な転売ヤーに不正利得が回ってしまうため、法律で取り締まられているのだ。だが、人気のプロ野球チケットの場合、入手が困難なファン心理につけこみ、異常な高額転売を図るケースが後を絶たない。

 今回逮捕された57歳の男も、警視庁の調べに対し、「高額転売した人が逮捕されたニュースを見ていたが、それでも転売は金が稼げるので続けていた」と供述しているという。男は今年2~3月、業として興行主の同意を得ず、沖縄県と神奈川県の男性2人に、ドジャースとカブスの開幕戦やプロ野球のチケット計枚(定価計約10万円)を、計約300万円で転売した疑いが持たれている。

警視庁によると、男転売サイトで、MLB東京シリーズのチケット11枚を定価の最大約31倍の価格で転売していたといい、相当な余罪もあるとみられる。

■転売チケットで入場すれば「出禁」のリスクも

注意が必要なのは、転売されたチケットを買う側だ。合法の転売サイトに出品されているからといって、安易に高額な転売チケットを買ってしまえば、不正転売という犯罪を助長することになる。さらに、プロ野球の試合観戦契約約款など、プロスポーツやコンサートの約款では通常、正規チケット以外で入場した場合は「退場」「出入り禁止」などの措置を取る定められている。

このため、転売チケットで入場したことが明るみになれば、その試合が観戦できないことはもちろん、「約款違反者」とみなされ、その他の試合でも入場が認められないリスクがある。

不正転売という罪を犯さないのはもちろんだが、安易な気持ちで転売チケットに手を出さないことも重要だ。

(桜田亮)

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