社会•事件 沖縄科学技術大学院大学 たった10年で世界9位にランクイン
沖縄科学技術大学院大学 たった10年で世界9位にランクイン
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2025/08/09

沖縄の恩納村にある沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、東京大学や京都大学のように一般には知られていないが、日本で一番優秀な国際大学と言われる。OISTは2011年に設立された理系に特化した大学院大学で、授業はすべて英語で行われ、学生の8割が外国籍、世界50カ国以上の研究者が在籍する国際色豊かな研究機関だ。

OISTが掲げるのは、分野横断型研究だ。生物、物理、化学、神経科学、環境科学など、分野を超えた融合研究を推進している。中でも近年注目されているのが、NTTとの共同研究だ。

特に、台風や線状降水帯など「極端気象」の発生メカニズムの解明と予測精度の向上を目指す同研究では、独自開発の海上無人観測機などを用いて、22年には、世界で初めて台風の通過直下における大気と海洋の同時データ取得に成功した。

このほか、サンゴ礁の研究やイカの養殖システムの開発など、沖縄の地理的特性を生かした、さまざまな研究が行われている。

OISTの構想が本格化したのは01年のこと。沖縄の振興と、日本の科学技術力の強化を同時に目指す国家プロジェクトとして始動した。11年に文部科学省から正式に大学院大学として認可されると、翌年には博士課程の学生の受け入れを開始し、それから10年ほどで世界トップクラスの研究機関へと成長した。

実際にOISTは論文科学誌「ネイチャー」が19年に発表した「質の高い論文の割合ランキング」で世界9位にランクインし、日本ではトップに評価された実績を持つ。同ランキングで東大が世界40位、京大が60位だったことを見ても、OISTの実力がかなり高いことは間違いない。

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