政治•経済 社会•事件 若者に支持されるマルイの「彩クレカ」でグループの業績好調
若者に支持されるマルイの「彩クレカ」でグループの業績好調
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2026/03/19

 かつて丸井、緑屋(クレディセゾン)、丸興、大丸百貨店(J.フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店)は、月賦百貨店大手4社と言われ、「高価な物は欲しいけれど一括で買えるほど現金はない」という庶民に支持され、活況を呈した。

 その大手4社の一角だった丸井グループの株価が好調だ。2025年4月には1990年以来の高値を記録したが、好業績をけん引するのは、営業利益の8割を占めるフィンテック事業で、その中核を担うのがクレジットカード(エポスカードなど)だ。

取扱高は25年3月期で約4.5兆円と、楽天カードやイオンカードに比べると規模は小さいものの分割や、体の良い今風の月賦といえるリボ払いの比率が高く、それによる利息や手数料が高収益を支えている。

アニメ・ゲームとコラボしたカードや美術館に寄付ができるカードなど、従来の「ポイ活」とは異なるアプローチで急成長しているのもマルイのクレカの特徴だ。

その名も「『好き』を応援するカード」。趣味や応援したいことといった様々な「好き」 に焦点を当て、現在、123企画ものカードを発行。会員数は25年6月時点で118万人まで伸びている。

同社でフィンテック事業を牽引する相田昭一常務執行役員(エポスカード社長)は、「『自分の好きなものを見せたい』という気持ちが利用につながっている面がある」と語る。

 このようにマルイのカードで特徴的なのは、若年層ユーザーの多さだ。クレカ会員のうち30代以下の比率は52%と過半数を占め、業界平均の約2倍の規模を誇る。

若く消費意欲が高い層が積極的に分割払いを使うことで、会員数=利益以上の利益を生み出す構造になっている。月賦百貨店唯一の生き残りといってよいマルイは、昔の面影をいまに残している。(梛野順三)

 

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