政治•経済 社会•事件 自殺対策白書が閣議決定 若者の自殺3000人超の高止まり続く
自殺対策白書が閣議決定 若者の自殺3000人超の高止まり続く
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2025/10/30

若者の自殺が後を絶たない。政府が10月24日に閣議決定した2025年版「自殺対
策白書」によると、自殺者全体数が減る中、15~29歳の若年層は近年に3000人超の高
止まりが続いている実態が浮き彫りとなった。2024年は小中高生の自殺が過去最多の
529人に上り、深刻な状況に陥っている。自殺者の中には過去に未遂歴のある人も多く
、政府による医療体制の充実など包括的な支援強化が急務となっている。
◆中高生は最多の529人
2025年版自殺対策白書では、15~29歳の若年層に特化した自殺状況を分析した
。その結果、過去10年でみると、2020年に初めて3000人を超えて以降は同水準で
推移し、2024年は3125人に上った。
 中でも目立つのが大学生の自殺者だ。2024年は前年比24人増の434人で、年齢別
でみると、3、4年生に相当する21歳が最多となっていた。大学生の場合、親元を離れて
独り暮らしをしたりアルバイトをしたりし、社会的な関わりが増える中、学業以外にも恋
愛やアルコールなど問題が多様化する傾向にある。そうした中で、周囲が心身の不調など
に気付きにくい面もあるため、個別の対策が不可欠となる。白書の中では、各大学による
対策の必要性を訴えているが、当然の言及だろう。
◆身近な自治体に相談窓口を
一方で、自殺者数全体は減っている。2024年は、前年比1517人減の2万320
人で、1978年の統計開始以来、2番目に少ない数値だった。とはいえ、単純計算で、
日本では毎日50人以上が自殺していることになり、2万人超という数字が持つ意味は重
い。
若者はもちろん、中高年も含めて、各年齢や属性に合わせた丁寧な対策が必要になって
くるだろう。政府は悩みを抱える人たちに、「こころの健康相談統一ダイヤル
」(0570・064・556)の利用を呼びかけているが、生活する上で身近な市町村
にも相談しやすい窓口を設置するなど実効性のある取り組みが求められる。

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