2026/02/04
児童虐待が後を絶たない。全国の児童相談所(児相)が2024年度に対応した18歳未満の子どもへの虐待件数は22万3691件(前年比1819件減)に上ることが、厚生労働省とこども家庭庁のまとめでわかった。1990年度の統計開始以来、前年度から初めて減少となったが、過去最多だった2023年度に次いで2番目に多い深刻な事態で、児相の態勢強化を含めた自治体による対策強化が必至となっている。
虐待件数は、厚労省が全国にある236か所の児相からの報告件数を集計した。虐待の類型別では、子どもの前で親が家族に暴力をふるったり暴言を吐いたりするなどの「心理的虐待」が13万3024件と全体の約6割を占め、最多だった。このほか、「身体的虐待」は5万2535件(23・5%)、「ネグレクト(育児放棄)」は3万5612件(15・9%)、「性的虐待」は2510件(1・1%)と続いた。
身体的虐待は、年齢が上がるにつれて割合が高くなる傾向が強く、12~17歳については身体的虐待がいずれも全体の3割超となった。
虐待をした主体は「実母」が48・2%、「実父」が42・9%、義父や養父などの「実父以外の父親」が4・9%。虐待を受けた子どもの年齢は7歳が1万3800件で最も多く、次いで3歳は1万3665件、9歳は1万3581件だった。
こども家庭庁幹部によると、現在の社会では人手不足に拍車がかかっており、児相も例外ではないという。児童虐待の件数が減ったとはいえ、依然として高止まりしている事実は極めて重い。虐待によって命を落とす子どもを根絶させるためにも、児相で実際に虐待対応に当たる児童福祉司の増員など、政府は実効性のある具体的な対策を早期に講じる必要がある。
(桜田亮)
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