政治•経済 社会•事件 東京2025デフリンピックで日本選手団が大躍進
東京2025デフリンピックで日本選手団が大躍進
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2025/12/05

大会を前に法整備に尽力した議員とは

11月15日から26日まで東京で聴覚障碍者のための世界規模の総合スポーツ競技大会であるデフリンピックが開催されていた。日本チームは当初の目標であるメダル31個の獲得を大きく上回る51個のメダルを獲得する偉業を遂げた。観客動員数も当初の目標であった10万人を遥かに超えて28万人を動員した。日本チームの大躍進は選手たちの限界を超えた努力とコーチやスタッフたちの献身的な支えの賜物だといえよう。また、観客の声援も後押しになったに違いない。

さて、デフリンピック開催を前に国会では「手話に関する施策の推進に関する法律」(手話推進法)が成立した。議員立法として主体的に取り組んできたのは今井絵理子参議院議員である。今井議員のご子息が聴覚障害者であることから当事者としての経験も踏まえての取り組みである。手話推進法の基本的施策は

*機器やサービスの開発や規格の標準化や使用者の入手支援

*防災、防犯および緊急通報の為の仕組みや情報収集の為の機器設置の推進

*障害者の自立生活や社会生活における意思疎通支援者の養成や確保

*障害者への情報提供、相談の対応

*国民の関心や理解を推進する活動や広報

*調査研究の推進

の6項目と必要な予算措置を講じることが盛り込まれている。

今井議員からは「手話で育てたい、学びたいっていうお子さんに対して、どう対応していくか、ずっと課題だった」と話す。今井議員は2020年にも「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」を議員立法で成立させている。この法整備によって聴覚障害者が手話通訳や文字通訳を通じて電話を利用できるようになりバリアフリー化が進んだ。

二期目の議員が議員立法を2本も成立させられることは非常に稀である。やはり、強い想いと使命を抱いて当選した議員は一種の凄みがある。ましてや今井絵里子議員は自身のご子息が当事者である。今まさに自分が直面する諸課題に取り組んできた。道中、SNS投稿が問題視されるなどバッシングにもあってきた。人気グループ出身のタレント議員だと揶揄されることも多い。そのような中で政治家として結果を出せていることは賞賛に値する。予算がどうだの、対象の人数がどうだのと言わず、法律とは弱い者の味方であって欲しいものである。 

(坂本雅彦)

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