社会•事件 子どもの学力低下 深刻化 スマホゲーム影響か
子どもの学力低下 深刻化 スマホゲーム影響か
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2025/09/01

 子どもの学力低下が深刻化している。スマホやゲームにのめりこむ時間の増加が一因とみられており、社会全体で対策強化が不可欠だ。

■英語は22・9点も減少

全国1350校を対象に小学6年生の国語算数、中学3年生の国数英について調べ文部科学省の2024年度調査結果によると、前回の2021年度調査時と比べて、全教科で平均スコアが低下していたことが判明した。中3の数学以外は全て10点以上下がり、悲惨な状況だ。

 新型コロナ禍の影響で、学校が休みになったりオンライン授業が続いたりし、十分な教育を受けられなかったことが背景にあるとの指摘もある。ただ、コロナ禍でも充実した教育環境を整えるよう国や自治体は注力していただけに、今回の大幅な学力低下については、詳しい原因分析必須だろう。

 最も低下したのは英語の22・9点減。対象の中学3年生についてみると、英語を本格的に学校で学び始めた時期がもろにコロナ禍真っ最中だったこともあり、授業での英語の会話が制限された影響があったとみられる。

 ただ、やはり大きな要因はスマホやゲームといえそうだ。保護者への調査によると、平日スマホの利用平均時間は小6が1時間5分、中3が1時間56分で、いずれも前回調査より20分程度長くなっていた。ゲームに費やす時間も延びており、デジタル機器が家庭に普及する中で、利用が習慣化している子どもが増えているとみられる。
■スマホ1時間以上で点数低下

文部科学省の調査では、スマホの使用時間が1時間以上の子どもは、点数が下がる傾向がみられており、スマホの利用にあたっては、各家庭でルールを決めるなど一定の制限が必要だ。

 教育のデジタル化が急速に進み、国は2020年度の段階で、ほぼ全ての小中学生に1人1台の学習端末の配布を完了している。

 利便性の高いデジタル学習端末の利用自体は否定されるべきではない。ただ、子どもたちがスマホやゲームに没頭しすぎないよう、各家庭のルール作りはもちろん、行政が対策を講じることが求められるだろう。

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