2025/04/26
ああ、ここでもか(涙) 台湾バーサス中国 ローマ教皇フランシスコの葬儀
(写真 ローマ教皇フランシスコ Wikipediaより)
約14億人の信者を有するカトリック教会のトップに2013年に選ばれた最高指導者のローマ教皇フランシスコが死去した。2月に入院し、一時は危篤とされたが持ち直し、死去の前日にはバチカン(ローマ教皇庁、以下:バチカン)で信者の前に姿を見せてキリスト教の復活祭の声明を発表したばかりだった。声明では「平和は可能だ!」として、パレスチナ自治区ガザの戦闘停止を呼びかけた。ウクライナでの公正で持続的な平和を達成するため関係国に努力を促してもいる。19年には教皇として38年ぶりに日本を訪れ、長崎と広島から核廃絶を世界に訴えた。在位中に約60カ国を訪れた。初めて南米アルゼンチンから選ばれた教皇として、欧州出身の歴代教皇があまり重視しなかったアフリカやアジアの途上国にも足を運んだ。欧米で進むカトリック離れは深刻である。欧州教会ではここ数年、聖職者の未成年者への性的虐待事件が多発し、教会への信頼性が大きく損なわれている。その結果、信者の教会離れが加速しているのだ。5月初めには次期教皇を選ぶ「コンクラーベ」が行われる。選挙権を有する80歳未満の135人の枢機卿が参加し、教皇に選出されるためには3分の2の支持が必要となる。つまり90人の支持がなければならない。135人の枢機卿の内訳は、欧州教会が53人で依然、最大勢力を誇る。それに次いでアジア教会の23人、アフリカ教会18人、南米教会17人、北米教会16人、そして中米とオセアニア教会が各4人という顔ぶれだ。選挙権を有する枢機卿の勢力図からみれば、次期教皇は欧州教会出身の枢機卿が有力だが、教会内ではベネディクト16世がドイツ教会出身だったから次期教皇は欧州教会以外からという声が強い。枢機卿の勢力図から見て、信者数が増えているアジアとアフリカ教会から次期教皇が誕生してもおかしくない。南米教会はフランシスコ教皇が出たばかりだから2期連続して南米出身の教皇誕生の可能性は少ない。
そのアジアでは、4月26日に行われる葬儀の参加者を巡って、中国と台湾の政治的駆け引きが注目されている。国交が断絶した中国との関係改善に努めた教皇フランシスコは18年、中国が独自に任命した司教7人の妥当性を認め両国は暫定合意を結んで関係を改善したが、バチカンは欧州で唯一、台湾と外交関係を維持している国でもある。過去には05年の教皇ヨハネ・パウロ2世の葬儀に台湾の陳水扁(チェンシュイビエン)総統が参列し、13年の教皇フランシスコの就任式には馬英九(マーインジウ)総統が出席している。そのため台湾外交部(外務省)は教皇フランシスコの葬儀に、頼清徳(ライチンドォー)総統の参列をローマ教皇庁に要請していたが、バチカンが関係改善を進める中国に配慮したのだろう、折れた台湾外交部は23日、陳建仁・元副総統が参列することを発表した。
台湾と中国の“根競べ”は続く。
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