2025/04/22
ピンチピンチと言われ続けてきた毎日新聞。4月18日には本社ビルの入るパレスサイドビルの再開発が報道され、「売却も含めて検討」というかわ、「とうとう虎の子まで」との声が広がる。
コロナ禍の21年の危機には、41億5000万円から「1億円への減資」が行われた。大企業が中小企業になることによる法人税逃れで、この時はJTBなどでも採られた手法だが、「税金逃れ」は官公庁や大企業はもちろん、世間一般へのウケは悪く、「恥も外聞もない」と言われた。その時も、「他はハイヤーか社用車での夜討ち・朝駆け。給料もだいぶ低い」と、かなり昔から言われていることが枕詞のようについて回った。
この時既に、不動産に手を付けていた。『週刊ダイヤモンド』が、「毎日新聞が『虎の子』大阪本社を差し出し資金捻出、急場しのぎの弥方策縫策スキーム」と、減資が行われたと同時に報じたからだ。大阪本社の入る「毎日新聞ビル」と「毎日インテシオ」を担保に、210億円を借り入れたというのだ。
もちろんこの時、「次は(東京)本社ビルか」という声があったが、それがとうとう本格化したということだ。
周辺再開発で、一発逆転も
パレスサイドビルの建て替えということで、建築好きからも不安の声が上がっている。同ビルは大阪府立中之島図書館、神戸ポートタワーなど数多の歴史的建築物での、建築家・林昌二による最高傑作とされ、オフィスビルとして唯一「モダニズム建築20選ぶ」に入る逸品だ。それがどう立て直されるか、建築通ならずとも心配される。
また建て替えは2000億円規模というが、ロケーション的にあまり都市開発につながらないように思える。目の前には皇居で掘があり、背後には日本橋川が流れる中州のような場所。皇居に向かって左には丸紅本社があるが、かろうじてここまでが大手町の一画といったところ。右側には東京国立近代美術館、国立公文書館があり、背後は共立女子大など学校がある文教地区。そういったものに周囲を囲まれたパレスサイドビルは、人の導線という意味では離れ小島といった印象だからだ。
ただ掘を越えない堀沿いには、九段下駅まで再開発された千代田区役所・合同庁舎が続き、九段会館や堀を挟んだ向かいに武道館がある。千代田区はこの「九段下・竹橋エリア」をまちづくりの対象にしているが、巨額な民間資本が投じられれば、一気に再開発が進んで、毎日新聞の延命に大いに役立つかもしれない。
TIMES
政治•経済 社会•事件








