連載•小説 第41回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん 大きな固まり その2
第41回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん 大きな固まり その2
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2026/02/02

 先週、NHKカルチャーセンター青山の福島泰樹・実作短歌入門の講座で「歳月」という詠題が出た話を書いた。そして私の提出歌のうち、次の歌について、福島先生よりダメ出しがあったということも紹介した。

今からじゃどうしようもない固まりを意味あるものにするため生きよ

 

 先生の指摘は、「『固まり』を何か具体に仮託して詠めないか」だった。

 考えていたら、なんと先週、先生からメールをいただいた。こうあった。

 

 「どうしょうもない固まり」を「塊」とすることによって、団塊の世代を呼び起こすことができます。

 椎野さんの作品は、どれもうまいのですが、「追求」が足りません。

 

今からじゃどうしようもない塊まりを意味あるものにするため生きよ

 

どうですか。

 

驚いた。たった一文字の違いなのに、にわかに歌が立ち上がって来る。陰影がでる。脱帽である。

今更ながらだが、福島泰樹おそるべし。

   

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