連載•小説 第38回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん
第38回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん
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2026/01/05

雪のキャンバス

もう誰か雪の早朝を出かけおりビックリマークの靴あと続く

誰よりも早く校庭に乗り込んで白いキャンバスにスキーで絵を描く

蹂躙するように大きな✕印つけて滑りぬ雪の校庭

ああ奴も同じ思いで来たんだな朝の校庭互いにニヤリ

校庭に8の字書いたスキー跡 0と0とにぶった切ってやる

スキー板の二本の跡が平行か白いキャンバス振り返り見る

 正月2日、東京府中市では夜ほんの少し雪が降った。遊びに来ていた孫娘たち(四歳、小学生、中学生)が喜んで雪だるまを作ると言って出ていった結果が写真のものだ。

これが雪だるま? まあ東京の雪の量じゃこんなもんだろう。私は小学校の一年まで、新潟県直江津市(現上越市)に住んでいた。昭和30年代の直江津は、雪がよく降った。降り積もると小学生の肩ぐらいまでになる。父が雪掻きして表通りまで道を作ってくれないと、学校に通えなかった。

 そんな時代の記憶を基に短歌にした。半世紀以上、行ってない南小学校は今どうなっているのだろうか。

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