連載•小説 椎野礼仁のTANKA de 爺さん 第20回 家無き男たち 昭和通り編
椎野礼仁のTANKA de 爺さん 第20回 家無き男たち 昭和通り編
連載•小説

2025/08/18

人が住むと主張するのか手ぬぐいと靴下つるす歩道橋下

ダンボール抱え小型の犬つれて昭和通りに明かりつくころ

脂気の匂いなき湯を洗面器に沸かして彼らの夕餉始まる

人々が距離を保って行きすぎる ならばと真横を通って帰る

ホームレスがなぜか気になる 向こうから見られる俺はどう映るのだ

最後の歌に書いたが、ホームレスって気にならないだろうか。もう何十年も前から、目に入るようになった。

転職し会社の場所が変わるたびに、そこにまた「家無き男たち」を見つけてしまう俺がいた。本当に自分でもよくわからない。高橋伴明監督の映画「夜明けまでバス停で」で描かれているように、あそこまでバックボーンを想像して思い入れているわけではない。わけもなく気になる。

よくわからないまま、次回・次々回は違う街の家無き男たちの短歌を読んでいただきたい。

TIMES

連載•小説