連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.86『テトリス本棚~その2』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.86『テトリス本棚~その2』
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2026/02/19

 デメリットは見当たらないが、以前より広い部屋に住んだのに、仮に本棚を置いた場合、今ある本を収納するのに二台は必要だ。そうなると一気に狭くなるぞ!せっかく広い部屋にいる意味がなくなってしまう。本を整理するスッキリか、この空間のスッキリを取るか。ここへ来てスッキリしない問題が起こっている。

俺は試しに本棚が二台の状態をシミュレーションしてみた。そして、いつものように寝転びながら本を読む恰好をした途端、一番のデメリットに気付いた。地震である。好きな本の下敷きになったり、好きな本がびゅんびゅん飛んで来たり。それが頭にでも当たれば命の危険さえある。読書にそんな緊張感は不要だ。

他に整理する方法はないものかと考えていると、そういえば整理整頓がテーマの本を持っていたのを思い出した。だが、案の定、地べたに積んである本の中からすぐには見つからない。本棚があれば便利だなぁ~と俺はまた振出しに戻てしまったのだった。

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