連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.78『年賀状じまい』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.78『年賀状じまい』
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2026/01/14

 今年ついに、俺の家には年賀状が一枚も届かなかった。あの、絶対にポストに入っていた『嵐』からの一枚さえもなかった。

年賀状じまいをする人が多くなったようで、俺自身も数年前にしている。実は元々、年賀状が好きではなかった。理由はいくつかあるのだが、第一に、12月25日までに投函しなくては元旦に届かない!これがプレッシャーである。その時期、執筆の用事がある場合、頭の中の半分は年賀状に気を取られ、結果、執筆も年賀状も納得できないものに仕上がってしまう。

第二に、元旦に初めて来た人の年賀状に返事を書かなくてはいけない!元旦くらいゆっくりさせてくれ!餅がのどに詰まりそうなほど追い詰められる。

第三に、三が日を過ぎたあとの変なタイミングで来る年賀状!すっかり油断してたぞ。

そんなことで俺は年賀状じまいをした。ただ唯一、お年玉つき葉書の当選番号を見るのだけは楽しかった為、おじいちゃんになったら再開するかもしれない。

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