連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.94「桑田佳祐の『ケースケランド』に入る~その2」
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.94「桑田佳祐の『ケースケランド』に入る~その2」
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2026/03/18

 月刊プレイボーイに連載されていた為か、読み始めると下ネタが多い。毎回、桑田佳祐がロックを語るのだが、サービス精神からか、下ネタが多くて音楽論が頭に入って来ない。そして何より、文章が読み辛い。点と線が繋がらず、話題があちこちへ飛ぶ。俺は『ケースケランド』へ入ってすぐに迷子になってしまった。だが、途中からあることに気付いた。もしやこれは、桑田佳祐の歌詞と同じではないのか?特に初期のサザンに見られるメロディ優先で、歌詞はノリで書いたようなあの世界観にそっくりだ。この本は、サザンの歌には収まらない長文の歌詞なのかもしれない。そう思った俺は、試しにサザンのメロディを何曲か頭の中で鳴らしながら読んでみたら、突然、スッと文章が入って来た。それどころか気持ちいい!

『ケースケランド』は本ではなく、もうひとつのサザンのアルバムなのかもしれない。

ちなみに、一番読み易かったのは、あとがきを書いていた原由子だった。

 

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