2026/02/25
バスケットボールのB3リーグの観戦にわざわざ茅ヶ崎までやってきた。今回で茅ヶ崎は2回目。前回同様に湘南ユナイテッドのホームゲームである。対戦相手は新潟アルビレックス。茅ヶ崎駅から徒歩圏内にある茅ヶ崎市体育館は1500名も入れば満員。観客の9割以上は湘南ユナイテッドを応援している。私が陣取った席の前には何故かオレンジ色のユニフォームを着込んだアルビレックスファンの嬢が三人で本気の応援をしている。私が気になったのは湘南ユナイテッドがフリースローをする時の彼女達の掛け声だ。バスケットの試合では相手チームのフリースロー時にはブーイングをするのが慣例になっている。大概はブーブー言うだけなのだが彼女達は違っていた。
「せーの、おならブーブーブーっ!」
ん?どうした?
「もう一丁、おならブーブーブーっ!」
マジか、高木ブーならまだわかるがおならブーは意表を突かれた。なんせ、ここは洒落乙な湘南のド真ん中。小娘がおならブーブーはないだろうって。アルビレックスのフリースロー時には三人揃ってカメハメ波のポーズを取りながら気を送る。フリースローは入れば「クリリーン」
と騒ぎ、外すと
「はぁ?はぁ?」
とぶーたれる。ちなみに湘南ユナイテッドの攻撃時にはチャコの海岸物語のイントロ「ラララ~ララ、ラララ~」がリフレインする。緊迫した場面ではBGMがエロチカセブンに変わる。タイムアウト時には湘南の風の睡蓮花に合わせてタオルをクルクル。ハーフタイムショーだけは何故かマツケンサンバで盛り上がる。たまらなく陽気である。気に入った、この昭和と平成が入り交じった雰囲気を。茅ヶ崎駅前から茅ヶ崎市役所に向かうとアロハのどデカいモニュメントに迎えられる。そんなアホな?いや、そんなアロハ。
(坂本雅彦)
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