政治•経済 トランプは石油のグローバル市場から離脱すべき
トランプは石油のグローバル市場から離脱すべき
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2026/03/19

 2月28日にアメリカとイスラエルが、イランに先制攻撃を仕掛けたことで、湾岸諸国に戦火が飛び火。イランがホルムズ海峡の封鎖を示唆する事態に発展、原油価格が高騰した。日本政府は石油ショックの再来を恐れ、3月13日に石油備蓄の放出を16日から始めると発表。石油元売り会社の備蓄量を現行の70日分から55日分にし、国家備蓄の1カ月分を放出。過去最大の約45日分(約8千万バレル)の備蓄を取り崩す。3月11日の国際エネルギー機関(IEA)の協議で、石油備蓄の4億バレルを市場に放出する合意に従ったのだが、一国で備蓄放出の2割を負担するという。

しかし、ホルムズ海峡の封鎖や石油施設への攻撃が続けば、備蓄分を取り崩したところで焼け石に水なのは、子供でもわかるだろう。

 従って日本に限らず、原油価格の高騰は、全世界の関心事になっている。

そんな世界の不安を逆なでするかのように、「アメリカは、世界最大の石油生産国でダントツだ。だから石油価格が上がれば、私たちは大きな利益を得ることになる。しかし大統領である私にとって、はるかに大きな関心事で重要なのは、邪悪な帝国であるイランが核兵器を持ち、中東さらには世界を破壊するのを止めることだ。そんなことは絶対にさせない!この件に関心を寄せていただき感謝する」と、3月12日にトランプが投稿している

 

トランプにとって、アジアやヨーロッパの東半球で石油価格が高騰するのはいいとしても、アメリカ国内のガソリン価格まで値上がりしたのは意外だったのだ。トランプは石油がグローバル市場でつながっていることを知らなかったか、その認識が薄かったと思われる。

 トランプの本業の不動産市場では、ヨーロッパやアジアの不動産が値上がりしたからといって、アメリカの不動産も一緒に値上がりするようなことはない。 

トランプにイラン戦争を使嗾したイスラエルのネタニヤフ首相、トランプの娘婿のクシャナーなどのシオニストや、イスラエを支持するユダヤ系ロビーは、石油生産国のアメリカは、消費量を超えて生産できるから、ヨーロッパやアジアのように原油価格の高騰の影響は受けないと、思い込ませていたようだ。

ところが、グローバル市場で売買ができるので、石油が不足しないアメリカでもガソリン価格が高騰している。

18日に訪米する高市首相は、トランプから自衛隊の中東派遣などの注文をつけられると思われる。その際にグローバル市場からアメリカ産原油を切り離すことを提案すべきだ。

 アメリカ産原油がグローバル市場で売買が出来なくなれば、アメリカ国内のガソリン価格も安定するだろう。

 過去に石油を戦時統制品にした唯一の大統領が、第2次大戦中のフランクリン・ルーズベルトで、史上唯一4度の大統領選挙に勝っている。

米国の歴史においてユダヤ人を要職に積極的に登用した最初の大統領だった。ヘンリー・モーゲンソー財務長官、フェリックス・フランクファーター最高裁判事、ベンジャミン・コーエンなど、ニューディール政策や第二次世界大戦の遂行において、多くのユダヤ系アメリカ人が政権に参加した。

一方、ユダヤ人難民の受け入れには消極的だった。物理学者のアインシュタインのようなアメリカにとって必要なユダヤ人の亡命は歓迎したが、欧州で迫害されるユダヤ人には冷淡だったとされる。

 アメリカ産原油がグローバル市場から消えれば、イラン政府も一定の成果を上げたとして、ホルムズ海峡の封鎖を解除する可能性が高い。原油先物市場で儲ける金融投資家の多くが、ユダヤ系だからだ。彼らの中には、少女買春のエプスタイン島があるカリブ海の租税回避地を拠点にし、イスラエルに投資や送金をしているのがいるという。

トランプ投稿の「石油価格が上がれば、私たちは大きな利益を得ることになる」とある私たちは、ジェフリー・エプスタインのようなユダヤ系金融投資家のことなのだ。

フランクリン・ルーズベルトは、日本人にとって恨み骨髄の仇敵ではあるが、政治的能力は、近衛文麿や東條英機とは段違いだったと言わざるを得ない。彼は「1815年のワーテルローの戦いにおけるネイサン・メイアー・ロスチャイルド」のように、戦争で儲けようとする徒輩がいることを知っていた。

(青山みつお)

ユダヤ人を利用したが、彼らの言いなりではなかったフランクリン・D・ルーズベルト

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