8月13日、小型人工衛星メーカーであるアクセルスペースホールディングス(HD)が、東証グロース市場に新規上場を果たした。 創業者の中村友哉CEOは「小型衛星のニーズは民間にも広がっている」と言う。というのも宇宙で使う通信機などを開発する企業は、デバイスが宇宙で機能するか実験したいため、同社が提供する小型衛星の内部を複数に分けた区画を“実験場”として活用しているからだ。 人工衛星の役割は、大きく3つある。テレビやインターネットサービスを可能にする通信衛星、カーナビなどが必要とする測位衛星、そして地球観測衛星は、気象観測だけでなく、今や災害時の状況把握や農業・漁業に役立つ気象・海洋情報の提供により、作業の効率化を図る分野でも活躍している。 一般に「宇宙=ロケット」を思い浮かべるが、実は約98兆円(2023年時点)の市場において、最大の収益源は人工衛星を活用した地上向けサービスなのである。地上局設備や端末を含めると、市場全体の実に71%を占めている。 アクセルスペースHDは民間需要に、よりスケールしており、中村CEOは、「10年先、20年先ではない、そう遠くない時期に人工衛星を量産するようになる」とビジョンを語る。 自分の衛星を使って、個人ビジネスや趣味に活用する日もそう遠くはない。(梛野順三)