政治•経済 高市早苗首相の台湾有事発言で中国問題が深刻化(3)
高市早苗首相の台湾有事発言で中国問題が深刻化(3)
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2025/12/14

 これまで高市早苗首相の台湾有事発言が中国への内政干渉になるだけでなく、宣戦布告と誤解される可能性について語ってきた。そしてその背後にいる勢力が軍産複合体であり、武器を生産し売るために、戦争を煽っていることを指摘。今回は核武装について検討する動きが活発になってきたため、この詳細について明らかにしていきたい。

 戦後日本はGHQの政策により、日本軍を解体し、軍需産業も禁止されてきた。しかし、ドイツやイギリスでは軍事力を認められているため、発言権を強めるため、自衛隊ではなく、独自の軍事力を持つべきだ、という考え方の人も根強く存在していた。2022年2月末に安倍晋三元首相はアメリカとの間で核兵器の共同管理(シェアリング)を提案。日本の核抑止力を維持しようとしていた。もちろんアメリカの許容する範囲ではあるが。

 高市早苗首相は安部元首相の側近であったため、軍事力の増大に積極的である。さらにトランプ大統領は以前から日本が核保有することを容認しており、トランプ政権の今が核保有を進めるチャンスだと考えても不思議でない。現在、伊藤貫氏や矢野義明氏などの知識人も核抑止論として核武装を肯定する立場をとっている。しかし、トランプ大統領がイランの核兵器保有に対して徹底的に妨害していることからも核兵器が抑止力ではなく、脅威そのものであることを理解しての発言であることは忘れないほうがいい。日本は唯一原爆を落とされた国であり、原爆資料館では「世界の人々に核兵器の恐怖や非人道性を伝え、ノーモア・ヒロシマと訴えます」というメッセージを送っている。安易な抑止論にならないことを祈るばかりだ。

 ではなぜ日本は台湾にこだわり続けるのだろうか。次回台湾の建国と日本との関係について見ていこうと思う。(早見慶子)

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