政治•経済 台湾統一は最終目標ではない! 西太平洋への軍事的覇権を狙う上での通過点でしかない!
台湾統一は最終目標ではない! 西太平洋への軍事的覇権を狙う上での通過点でしかない!
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2025/11/14

 台湾統一は、中国共産党にとって単なる「一つの中国」原則の実現や歴史的な「中華民族の偉大な復興」という政治的・イデオロギー的目標の達成に留まらない、より広範で戦略的な意味合いを持つものである。それは、中国が西太平洋地域での軍事的覇権を確立し、ひいては世界的な大国としてアメリカの優位性に挑戦するための、不可欠な「通過点」に過ぎないという認識を持つべきである。

 台湾は、地政学的に極めて重要な位置にある。台湾を支配下に置くことは、中国人民解放軍、特に海軍と空軍が、日本の南西諸島からフィリピン、ボルネオ島に至る「第一列島線」を突き破り、西太平洋へと自由に展開するための「防波堤」を解体することを意味する。現在、台湾の存在は、中国海軍が公海へ出る際の地理的な制約となっており、台湾海峡を実効支配することで、その制約は一気に解消される。

 台湾が中国の支配下に入れば、中国は太平洋の玄関口に足場を築くことになる。これにより、グアムやハワイなど、アメリカ軍の主要な戦略拠点から東アジアへの増援部隊の展開ルートが、中国の対艦弾道ミサイル(ASBM)や長距離精密打撃能力の射程圏内に大きく収められることになる。これは、有事における米軍の介入を極めて困難にし、事実上、「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」能力の範囲を、西太平洋のより東側にまで拡大する効果を生み出す。

 習近平国家主席が掲げる「2035年までの国防・軍隊の現代化の基本的実現」や、「今世紀中葉までに世界一流の軍隊にする」という長期目標の達成には、海軍力の長距離展開能力の確保が不可欠である。台湾を支配することは、この目標達成に向けた軍事インフラと戦略的深みを中国にもたらし、アジア太平洋地域全体におけるパワーバランスを決定的に中国有利へと傾ける。台湾統一は、中国がアジアの「地域覇権国」としての地位を確立し、最終的にアメリカに対抗しうるグローバルな軍事大国へと変貌するための、避けられない一里塚であると理解すべきである。したがって、国際社会は、台湾問題の背後にある中国の真の戦略的意図、すなわち西太平洋への軍事的覇権獲得という野望を見誤ってはならない。

 台湾統一は、単なる国内問題や歴史的宿題ではなく、中国の長期的な世界戦略における核心的利益であり、その実現は国際秩序とアジア太平洋地域の安全保障に極めて重大な影響を及ぼす。これは、中国が**西太平洋を「内海化」**し、その影響力を東南アジアやオーストラリア、さらには太平洋深部へと拡大するための、最初にして最大の跳躍台であると断言できる。

(ジョワキン)

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