政治•経済  消費税の滞納が相次ぐ 税の不公平性 国税当局による厳格対処が必須
 消費税の滞納が相次ぐ 税の不公平性 国税当局による厳格対処が必須
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2026/01/23

 事業者が消費税を滞納するケースが後を絶たない。2024年度は、新たに発生した消費税の滞納額が約5298億円(前年度比915億円増)に上り、極めて深刻な事態になっている。消費税は、消費者が商品やサービスの価格に上乗せして支払った分を事業者が消費者に代わって納付する仕組みだが、事業者による滞納が増えているという。国民に最も身近な消費税で滞納が続けば、税の公平性や信頼性が揺るぎかねず、国税当局による厳格な対処が求められる。

 

消費者に代わって事業者が消費税を納める現行制度は、事業者が消費者から預かった消費税を不正流用するということを想定していない「性善説」に基づいて成り立っている。

だが、顧客から一時的に預かった消費税にもかかわらず、会社の運転資金などに不正流用するケースが目立っているという。消費税の横領・詐取ともいえ、国庫金を不正流用するこうした行為には、厳正な対処が必須だ。

消費税の税率が10%に上がった2019年以降、増加傾向にあるといい、消費税の不正還付と同様に、滞納も看過できない大きな社会問題になってきているといえるだろう。

事業者の「逃げ得」を阻止するためにも、国税当局は適正な督促はもちろん、滞納が続くケースでは財産の差し押さえや事件化も視野に入れるべきだ。

 

安定した税収が確保されなければ、政府が進めるあらゆる政策の財源のメドも立たず、物価高対策など喫緊の課題への対応も難しくなってしまう。国の屋台骨を支える消費税を巡り、事業者の身勝手な滞納は決して許されない。(桜田亮)

 

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