2025/08/17
8月9日に行われた長崎平和祈念式典に李逸洋・台北駐日経済文化代表処代表(駐日台湾大使に相当)が、台湾を代表し初めて出席した。1948年に長崎市で第1回目の平和祈念式典にあたる「文化祭」が開催されて以来、台湾として初めての式典への出席となった。
ところが、このような画期的な出来事だったにもかかわらず、台湾が指定された席は国際非政府組織(NGO)エリアの席だった。
李代表は怒りを隠さず、「台湾は決して『国際非政府組織』などではなく、国際舞台で活躍する主権国家である」とコメントし、このような長崎市の「妥当とはいえない待遇」の背後に「中国による圧力」があったとも指摘した。
またしても水を差したのは中国で、阿吽の呼吸よろしく長崎市がそれに屈したという構図だ。こういた中国への似たような“配慮”は、民主党政権下で起こった2011年3月の東日本大震災の際にもあった。
震災翌年の12年3月11日に行われた政府主催の東日本大震災追悼式で、野田政権(民主党:当時)は、台湾を代表して参列した台北駐日経済文化代表処の羅坤燦・副代表を来賓扱いせず、指名献花からも外した。野田政権が中国に忖度した結果だ。
野田政権前の菅直人政権でも露骨な台湾外しをしている。11年4月に東日本大震災へ支援してくれた米・英・仏・中・韓・露の6カ国の1紙ずつと、国際英字紙「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」の計7紙に各国共通の「感謝広告」を掲載した。
しかし、世界一の義捐金(ぎえんきん=被災者へ直接届けられるお金)を送ってくれた台湾の新聞には感謝広告を掲載しなかった。
2013年3月11日、安倍晋三政権下で開催した東日本大震災2周年追悼式では、台湾の待遇を見直し、前年の一般席から外交使節団向けの来賓席とし、国名などを読み上げる指名献花に加えた。これに対して中国は「追悼式で台湾の関係者を外交使節や国際機構と同等に扱った」として出席しなかった。
以上が「李登輝友の会マガジン」の指摘の概要だが、このような中国追随の事例を知れば、民主党が衣替えした立憲民主党の対中姿勢、それに迎合する野党が、参政党の躍進を招いたという論が説得力を持つ。
台湾=中華民国は主権独立国家であり、1911年に建国され、中華人民共和国が建国された1949年よりも早い。中国は台湾を1日たりとも統治したことはなく、台湾と中国は互いに隷属していない。そもそも中国に台湾を代表する権利はないのだ。
TIMES
政治•経済






