2025/09/25
取り締まるべきは受け入れ先の日本側
自民党総裁選挙における総裁5候補の各候補者の外国人労働者問題への対策を見ると、彼らがこの問題を、まったく理解していないか、故意に理解していないフリをしているかのどちらかであることは明らかだった。
「違法外国人ゼロ」「不法滞在取り締まり」「移民政策には反対」といった各候補の公約は、従来の自民党の外国人労働者政策となんら代わり映えしなかった。過去の自民党だって不法滞在OKなんて言ったことはなかったし、移民政策を実施するとも言っていない。
2018年に文春オンラインに掲載された『「俺は奴隷じゃない」「洗脳された」日本語“最強”技能実習生の独白日記』の中国人実習生の手記には、入国時に斡旋ブローカーから3年で4,5百万円は貯められる、との甘言に釣られ、75万円を支払って日本に来たが、手取りは11万円、日本側の監理団体は、3万~6万の報酬(監理費)を受け取っていたとある。
技能実習生制度は廃止されたが、特定技能制度でも実態は変わらない。
特定技能2号は、転職を認めるが、外国人を雇用する企業の多くは人材派遣会社を通じて雇用する。日本の人材派遣業のマージンは平均3割と、高額のピンハネを行っていることは周知の事実だ。そもそも人材派遣業のピンハネに上限が設定されていない先進国は、日本ぐらいだ。
使い捨ての労働力として外国人を入国させれば、不法滞在化する外国人が増えるのは当然の成り行き。不法滞在者は追い返すと言っても、それが可能なのはガチガチの警察国家か、人権を無視した外国人労働者政策しかない。
外国人労働者の人権を守り、受け入れ側企業や派遣業者の責任を明確にすることでしか、無秩序な外国人労働者の増加を減らすことはできない。
そして外国人労働者の権利を保護することは、日本人の人権を守ることにも繋がるのだ。
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