国境の守りと空白の地:外国人による土地取得と離島国有化の急務

 日本の安全保障が多角的な脅威にさらされる中、とりわけ深刻な懸念として浮上しているのが、外国人や外国資本による重要土地の買収問題である。北海道の広大な森林、水源地、さらには自衛隊基地や米軍基地に隣接する土地が、不透明な背景を持つ資本によって次々と取得されている現実は、国家の主権と国民の安全に対する静かなる侵食と言わざるを得ない。2021年に成立した「重要土地利用規制法」は、注視区域や特別注視区域を指定することで一定の抑止力を期待させるものであったが、その適用範囲や実効性には未だ課題が多く、法の網目を縫うような買収工作が絶えないのが実情である。 この問題において、最も脆弱かつ緊急を要するフロントラインが「国境離島」である。日本は広大な排他的経済水域(EEZ)を保持しているが、その根拠となる離島の多くが管理不全の状態に置かれている。登記簿上の所有者が不明であったり、相続放棄によって実質的な管理者が不在となっていたりする土地は、外国資本による「点」の支配を許す絶好の隙となる。もし、国境付近の無人島や離島の一部が敵対的な意向を持つ主体に取得され、合法的な私有地として拠点化されれば、そこは日本の法的権限が及びにくい「安全保障上の空白地帯」へと変貌する恐れがある。  したがって、日本政府が最優先で取り組むべきは、所有者のいない、あるいは所有者が特定できない離島の迅速な国有化である。現行の民法や不動産登記法、あるいは所有者不明土地法に基づいた手続きでは、権利関係の整理に膨大な時間を要し、刻一刻と変化する地政学的リスクに対応しきれない。国境離島については特例を設け、一定期間の公告を経て所有者が名乗り出ない場合には、国家が強制的に収容・管理できる強力な法的枠組みを構築すべきである。これは私有財産権の尊重という民主主義の原則と、国家存立の基盤である領土保全という至高の命題をいかに調和させるかという問いに対する、現実的かつ断固とした回答でなければならない。 さらに、国有化は単なる手続きで終わってはならない。国有化した後の島々に海洋観測装置や通信設備を配備し、自衛隊や海上保安庁による監視・巡回を常態化させることで、名実ともに「実効支配」を強化する戦略が必要である。土地を守ることは、そこにある資源と海域を守ることに直結する。土地取得問題に対する防衛策を強化し、離島の管理を国家の手に取り戻すことは、次世代に平和な国土を引き継ぐための最低限の義務である。今、政治に求められているのは、法の不備を嘆くことではなく、主権の空白を埋めるための迅速かつ果断な執行力である。 (ジョワキン)
政治•経済

2026/03/31

最新記事

国民民主党の「103万円控除引上げ案」対策に総務省が知事会で説得か  霞が関によるレクと言う名の反対工作 
国民民主党の「103万円控除引上げ案」対策に総務省が知事会で説得か  霞が関によるレクと言う名の反対工作 

※(写真は、総務省で配布された文書) 姑息!総務省がレクという名の〝説得工作〟    総務省によるレクを受けることは非難されることではない。総務省がレクをすることも然りである。11月4日に参議院議員会館のとある議員控室で受けたレクが少々衝撃的であった。総務省による「基礎控除75万円引上げにかかる粗々の減収額試算について」と題したレクである。国民民主党が公約とする所得税控除額を大幅に引上げる政策に関して地方自治体への影響について説明がなされた。総務省によると地方税の減収額は約4兆円と試算しているとのこと。現行制度の基礎控除(地方分43万円)の下での減収額は2.5兆円程度と試算されており、これを単純に基礎控除1万円当たりにすると550億円程度となるため、試算式は基礎控除1万円当たりの減収額550億円×75=約4兆円となる。国分と地方分を同様に計算してどちらも約4兆円の減収が見込まれるらしい。 聞くところによると財務省も同じ資料を利用しているという。まったく驚かされる。減税するのだから税収が減るのは当然のことである。パートやアルバイトをしている国民全員が上限額まで働く可能性は低い。仮に4兆円の減税だとしても国民に渡る4兆円が全額が預金に回るとは考えにくい。消費や賃上げに回った後に時間をおいて税収となって跳ね返ることは自明。4兆円が永久に消滅することはない。 高級官僚がそのようなことを勘違いすることは絶対にない。とすれば悪意を持って作成され、意図をもって説明されているのではないか。国民民主党玉木雄一郎代表は「国や総務省が一生懸命、工作するのはやめてもらいたい。具体的な資料までもらっている。ある知事からこんなことをやっていると教えてもらった」と述べた。国民民主党出身の現職知事もいる。玉木氏が不用意にした発言とは思われない。 私が総務官僚にした質問「総務省は控除額を引上げる政策に反対するように知事会などに働きかけを行ったのかどうか」に対して衝撃的な回答をした。 「そのような働きかけは行っていない。しかし、村上誠一郎総務大臣が個人的に連絡をしたりしていることに関しては承知していない」 なかやまきんに君も聞いてびっくり。「しているのか、していないのか、どっちなんだい!」村上誠一郎氏は公人中の公人である。村上誠一郎総務大臣であろうと村上誠一郎氏個人であろうと分け隔てるべきではない。村上大臣が個人で説得工作を行おうと総務省による働きかけに他ならない。  こういった幼稚な工作は国民民主党玉木雄一郎代表のギアが益々上げる結果になるだろう。11月14日に時事通信が発表した政党支持率調査では玉木氏の不倫問題が発覚したにも関わらず国民民主党の支持率が4.3ポイントも前月より上がり5.5%となっている。衆院選のボーナス期間が続いている間にスキャンダルや妨害に屈せず国民民主党には公約達成を成し遂げて頂きたい。 (世良 直)

政治•経済

2024.11.17

JICA職員の情報漏えい問題 ODA70年の歴史に泥
JICA職員の情報漏えい問題 ODA70年の歴史に泥

ODA(政府開発援助)事業における日本の国際的な信頼が揺らいでいる。事業の日本側の実施機関であるJICA(国際協力機構)の男性職員が、フィリピンの鉄道改修業務の見積額など秘密情報を東京都内の建設コンサルティング会社に漏えいしていたことが発覚したためだ。「みなし公務員」であるJICA職員は公務員としての守秘義務に加え、国際協力機構法でも罰則付きの守秘義務が課され、入札情報の保秘徹底が厳守されるべきなのは言うまでもない。ただ、前代未聞の不祥事にもかかわらず、JICAはこの職員を停職1か月の懲戒処分にしただけの「とかげの尻尾切り」で事態を終焉させようとした。関係者からは組織的なコンプライアンス意識の低さを批判する声が上がっている。 ▼後手の対応に外務省も怒り 日本が発展途上国を支援するODAに参入してちょうど70年目。今回の職員による情報漏えいは、長年にわたり日本が築いてきた歴史に泥をぬるともいえる大問題だ。だが、JICAは当初、職員の懲戒処分については7月8日に「調達手続きに関する秘密情報を漏えいした」とホームページ上で短く公表したのみ。「ODA」の単語にすら言及せず、普段からJICAを取材する機会がある外務省記者クラブへの周知も行わなかった。 事態が急変したのは10月中旬。読売新聞が10月14日朝刊1面トップで「JICA情報漏えい疑い 比ODA 入札参加企業に 職員を懲戒処分」とスクープしたのがきっかけだった。報道で国際的な不祥事が公になり、内閣官房副長官が定例記者会見で説明に追われる事態に発展した。11月になってからは、JICAが元検事長の弁護士を委員長とする外部有識者らによる検証委員会をたちあげた。 あるJICA関係者によると、今回の問題は不祥事を調査する部門のほかにはごく一部の役員らにしか知らされていなかったため、多くが読売新聞の報道で把握したという。読売新聞は「(JICAは)円借款の相手国や対象事業などは現在まで明らかにしていない」と報じており、報道機関に不祥事を突き付けられながらも、何とか詳細を伏せようとするJICAの「隠蔽体質」が垣間見える。 外務省関係者は「読売の報道が出た後にフィリピンのODA事業だと認め、当初は想定していなかった検証委員会を発足させるなど、全ての対応が後手になり、組織として恥ずかしい」と呆れるばかりだ。 今回の情報漏えいが判明したのは、日本と約381億円の円借款(有償資金協力)契約を結び、フィリピン政府が発注したマニラ首都圏の都市鉄道改修事業のうち施工管理業務について。職員は2018年5月頃、施工管理業務の入札参加が見込まれていた東京都内のコンサル会社の社員に対し、JICAが現地調査などで算出した見積額や、比政府が作成した業務内容などを複数回にわたりメールで漏えいしたとされる。 途上国のODAでは、JICAが算出した事業の見積額を参考に相手国政府が入札予定価格を決めるため、前出の外務省関係者は「見積額=入札予定価格といっても差し支えはなく、今回の漏えいは、実質的に官製談合のようなもので悪質だ」と憤る。 ▼検証委 生半可な調査許されず 職員はJICAに対し、漏えいした動機については「入札不調などで事業が停滞するのを恐れ、受注企業を事前に確保する狙いがあった」と説明しており、日本企業側から金銭の授受は確認されなかったという。事業の見積額という重要な入札情報を秘密裏につかみ、実際にJV(共同企業体)として事業を受注した東京都内のコンサルタント会社の責任も本来は見逃せない。日本の巨額の税金が投入されているODA事業に参画するからには、企業としての説明責任を果たすべきだろう。 職員の懲戒処分からちょうど4か月後の11月8日に急きょ発足した検証委員会。JICAは「問題を再検証し、再発防止策を検討する」としているが、検証委がどこまで調査範囲を広げるのかは不透明なままだ。処分された職員にとどまらず、上司らの責任など組織的な問題に切り込み、フィリピン以外の国のODA事業も含めた幅広い調査が求められる。職員による情報漏えいと、不祥事情報の「隠蔽」で失った信頼を回復するには、生半可な対応では許されない。

2024兵庫県知事選を総括する 亡くなった元県民局長に代わり届ける天地神明の叫び その3 
2024兵庫県知事選を総括する 亡くなった元県民局長に代わり届ける天地神明の叫び その3 

元県民局長の死は斎藤元知事の処分が原因か、 それとも立花氏が言う女性職員との情事の発覚を恐れたのか。   (※写真は 斎藤元彦HPより引用) 立花孝志氏による元県民局長の女性職員とのスキャンダルの暴露によって恰も隠されてきた真実が明るみに出た正解の如くSNS上では急速に伝播されていく。同時にそのことを知りうる立場にありながら隠してきた人物として百条委員会の奥谷謙一委員長がつるし上げられている。立花氏は奥谷委員長の事務所兼自宅に多くの支持者を集めて街宣行動を起こす。(立花氏は兵庫県知事選に立候補しており選挙運動の一環としての扱い)立花氏は住宅街で行った演説で片山元副知事らから渡された資料や音声を元に真実を隠す不届き者として奥谷委員長を糾弾した。「おい、出てこい」と恫喝しインターホンを押す。当然、尾小谷委員長は出てこない。この場では真実を隠す奥谷委員長は悪、スキャンダルを暴き暴露した立花氏が正義という構図である。聴衆が立花氏の行為を止めたり咎めることはない。 兵庫県知事選が始まって数日、立花氏による暴露はネットを通じて浸透をはじめ、一定の納得と共感を得るに至る。そうした矢先に産経新聞のひとつの報道が局面を変える。産経新聞の報道では、立花氏が演説で片山元知事と会ったり、情報提供を受けているということを繰り返し発言していたが、片山元知事が弁護士を通じて立花氏とは面識もなく、演説内で立花氏が発言しているような関係にはないということを通知してきたと報じた。それを知った立花氏は片山元知事と面識がなかったことを認めて自身の虚偽をネット動画で詫びた。このことによって立花氏の発言の信憑性が揺らぐ中、新たな情報が出回り始める。   県は公用パソコンだけでなくUSBメモリーも押収していた   県が元県民局長から押収した公用パソコンの中に立花氏が言う県女性職員と元県民局長とのスキャンダルが収められていたのでなく、公用パソコンと一緒に押収したUSBメモリーに収められていたという情報である。パソコンは公用だとしても押収したUSBは私物である可能性が高い。USBが私物だとすると押収することも勝手に中身の内容を確認することも本来は許されない。だが、USBに収められている内容は把握されているであろう。しかし、県人事課も知事も県会議員も百条委員会もUSBの存在やそこに収められた内容に関して触れようにも触れられない。収められている内容どころか押収したUSBの存在にすら触れることは無い。マスコミも同様にUSBに関わる報道は一切しない。では、USBとUSBに収められている内容を知っている人たちはどのようにしようとしていたのか。それは、USBには触れず、USBから知り得た情報を公用パソコンから知ったかのように装おうとしたのではないか。元県民局長が作成した告発文も女性職員とのスキャンダルも全て公用パソコンにあった情報だということにしようとしたのではないかと推察する。たとえ公用パソコンにあった情報といえども女性職員とのスキャンダルは元県民局長の個人的なプライバシーにかかわることである。奥谷委員長は元県民局長のプライバシーの侵害にあたることから片山元副知事の暴露を強制的に制止したに過ぎない。いずれにせよ、奥谷委員長も片山元副知事も押収したUSBの存在を知りながらも公開するかしないかで口論になっていたに違いない。内容を公開すると立花氏が唱えるスキャンダルが公になることを苦に元県民局長が自殺した説が有力になる可能性が高い。スキャンダルが公にならなければ斎藤元知事による処分に抗議する意味で死を選んだという説に説得力がある。 立花氏が登場し隠されてきた県女性職員とのスキャンダルが暴露されたことで元県民局長の死が持つ意味が180度変わった。斎藤元知事に対する抗議ではなく自身のスキャンダルからの逃避が原因だとされるようになる。   驚愕の元県民局長が死の真相とは   亡くなった県民局長が百条委員会の開催前に弁護士に頼んでまで公用パソコンの公開を阻もうとしたのは公用パソコンに不倫に関することや破廉恥な画像が収められていたからではない。 長く続いた井戸県政の下で献身的に職務に打ち込んできた元県民局長の人望は厚く多くの職員から頼りにされる存在となっていた。自民党と維新の会の両方からの推薦を受けて当選した斎藤元彦知事に県政が継承されたものの、維新流の身を切る改革などに少なからず職員の反発はあったものと思われる。県議会も同様に議員定数の削減や報酬の減額が行われるのではないかと懸念が膨らんでいたものと察する。そうした状況下、信頼が厚かった元県民局長に反斎藤知事派の職員や県議会議員から寄せられた相談や情報共有が徐々に増えていったのではないだろうか。元県民局長自身も斎藤県政には否定的な考えを持つようになり、やがて斎藤知事に対し否定的な職員たちの取りまとめ役のような存在になっていたのではないか。元県民局長はそのような立場にありつつも定年退職が迫っており、何も行動を起こさずにしれっと退職することに後ろめたさを感じたことから、定年退職前に誰も巻き込まず一人で告発文を各所に撒くことで問題提起をし、一石を投じる行動に出た。その行為は思いのほか話題となり、犯人探しが早々に始まってしまった。そして、定年の期日間際で処分が為されてしまう。そして、公用パソコンとUSBが押収されて自身の行為が特定された。その後、元県民局長の死に繋がっていくのだが、運命を分けたのは公用パソコンなのか、それともUSBなのか。  元県民局長が何よりも耐え難かったのは公用パソコンを押収されたことによって彼を慕い信頼していた多くの職員たちが斎藤知事派の上層部に特定されてしまうことだったのではないか。公用パソコンに残るデータから特定される多くの職員たちの不利益と将来を思うと居たたまれなくなるのは想像に難くない。自分に関わったことで多くの後輩たちが悪者にされるのではないか、場合によっては処分の対象にされるのではないかと危惧することは当然の因果だ。元県民局長の自死は同士に対する「告解」であり、斎藤県政への「抗告」であったのだろう。そして、元県民局長のパソコンデータに記されていたとされる「クーデター」や「革命」なる表現も実は県民局長が使った言葉ではなく、県民局長に寄せられたメールなどに書かれていた言葉だったのかもしれない。元県民局長は自分のプライバシーを守ることよりも自分と繋がる同志たちのプライバシーと未来を守りたかったのかもしれない。だとするとあなたは「武士の情け」をかけるか、「情けはひとのためならず」とするか、因果応報とするか、如何にあらん。兵庫県知事選挙の投票日は10月17日である。  

政治•経済

2024.11.16

2024兵庫県知事選を総括する(その2)県政のすべてを知る男が知事選のすべてを語る
2024兵庫県知事選を総括する(その2)県政のすべてを知る男が知事選のすべてを語る

   昨日に引き続き兵庫県政のすべてを知る人物の特別寄稿である。(※写真は斎藤元彦氏HPより引用)   立花孝志氏が斎藤元知事を擁護するために出馬   3月12日に元県民局長から配布された告発文を斎藤知事が把握したのは3月20日。片山副知事らと協議し25日から元県民局長らを事情聴取し公用パソコンを押収している。告発文を受け取った警察は匿名であったことから公益通報ではなく情報提供として扱っている。斎藤知事は元県民局長が噂話を集めて作成したものだと供述したと説明した。元県民局長は定年退職の4日前となる3月27日に役職を解かれ退職を保留扱いとなった。この時、斎藤知事は元県民局長の告発文を嘘八百だと非難している。4月1日に元県民局長が反論文をマスコミに配布。4日に公益通報窓口に通報する。5月7日には県が正式に定職3か月の懲戒処分を言い渡す。7月7日、元県民局長が自殺。7月12日片山副知事が辞職。8月30日、知事が県議会の百条委員会に初出席する。元県民局長の処分は正当であったことを主張。9月6日、百条委員会に知事が2度目の出席。9月19日、県議会で知事の不信任案が全会一致で可決。9月26日、斎藤知事が失職を選択し、再選を目指して知事選に立候補すること表明した。  さて、この間、百条委員会での調査は引き続き行われている。百条委員会での調査結果の取りまとめが公表される予定は12月とされておりまだ時間を要する。百条委員会は裁判所ではないので判決を下せるわけではない。あくまで調査機関であるが出頭しなかったり、求められた資料の提出を拒んだり、虚偽の発言を行えば罰則規定がある。調査権の実効性が担保されることで調査結果の信憑性は高まる。問題発覚当初、人事部職員は第三者委員会を設置して調査することを知事に提案したが、結果が出るまで時間がかかることを懸念した知事は独自の調査結果で処分を急いだ。結局、第三者委員会は9月中旬に設置されて百条委員会と並行して調査を行っている。   告発文は公益通報とされず    斎藤知事には告発文の取扱いについても疑義が生じている。人事当局が「懲戒処分は公益通報に基づく調査結果を待たなければならない」との見解を示したにも関わらず斎藤知事が同年4月中旬に早期の処分を検討するよう指示したことを職員が百条委員会で証言している。4月4日には元県民局長より公益通報窓口に3月12日の告発文と同一内容のものかどうかは守秘義務があることから不明であるが公益通報の書面が提出され受理されている。知事が公益通報による調査を軽んじたことは落ち度であったと言わざるを得ない。斎藤知事は百条委員会で「告発というより誹謗中傷性の高い文書だと思った。作成した人を特定し、聴取するのは問題ない」と主張した。しかし、3月12日に配布された告発文が明らかなデマというには拙速すぎる判断なのではないだろうか。パワハラはパワハラを受けた者の主観も判断材料となることから、パワハラをしたと疑われる斎藤知事が独自にデマだと言い切ることはできない。たかだか車を降りて20メートルを歩かされただけで「強い言葉で叱責した」ことは知事自身が認めて証言している。それを直接目撃した者が「車を降りて大声で怒鳴っていた」のを直接見たとアンケートに回答している。怒鳴りつけているのを直接見たという回答は一人ではなく複数人が同様の回答をしている。パワハラは行為を仕向けた本人が有無を判断することはその性質上できない。8月30日には百条委員会で知事によるパワハラ被害を訴える者が証言している。阪神優勝パレードの資金を募る金融機関からの寄付と補助金のキックバックがセットなのではないかという疑惑も客観的に事象を考察すれば黒だと判断するのが妥当だろう。しかし、それでは単なる状況判断に過ぎず完全な立証とはならない。金融機関は軒並み疑惑を否定するが、そこに含まれる金融機関の幹部が証言し、証拠としてメールやLINEのやりとりなどをマスコミに明かしている。市民団体から刑事告訴を受けた警察においても捜査が進んでいる状況であることから斎藤知事はこの一件を間違いなくデマであったとは断言できないはずだ。斎藤知事が選挙前に事前運動を行っていた件に関してもアンケート調査の回答に具体的に当事者として経験した者の証言が寄せられている。知事が大阪府主計課長だった時に兵庫県の施設で職員を集めて演説を聞かされたという証言である。17名もの当事者の回答があることからデマだと決めつけることはできない。よって、元県民局長が配布した告発文に真実である可能性が残る事項が記載されていたことは間違いない。斎藤知事が処分を4月中旬に急いで下したことは拙速すぎたかもしれない。  7月7日に元県民局長が自殺したことで事態は急変する。県民局長の自殺の原因が斎藤知事による告発文の究明と拙速に下した処分にあるのではとマスコミが追及する。世論もマスコミの追及に誘引され斎藤知事に対して否定的となる。当初、告発内容が虚偽であるとされて懲戒処分の対象とされたことに対する抗議として自殺したものと報じられた。言い換えれば、斎藤知事が元県民局長の告発をデマと決めつけ一方的に断罪し、告発者を死に追い詰めたように受け取れる。「死をもって不正を暴く、死をもって抗議する」という行為はあまりにセンセーショナルな出来事で瞬く間に斎藤知事は自身の保身の為に告発文をデマだと嘯き元県民局長を死に追いやった不逞な知事だというレッテルが貼られた。片山副知事の百条委員会での発言からも知事が元県民局長の処分を急いだことは事実だと証言している。テレビや新聞などあらゆるメディアが、知事が内部告発者を死に追いやったという構図で報道した。百条委員会も斎藤知事を悪と決めつけて追及を行っていることが明らかな状態であった。県民局長の死は斎藤知事を奈落の底に突き落とすだけの反撃力を持った。 だが10月中頃になるとその風潮は徐々に変化を見せる。兵庫県で長期政権を敷いた井戸県政に対して改革を進めてきた斎藤知事への抵抗勢力が仕掛けたトラップなのではないかという噂が徐々に広がり始める。港湾利権を是正しようとしたとか、天下りを削減するために採用期間を短縮したとか、県議会定数を減らそうとしたとか、県議会報酬を減額しようとしたとか、そういった話がSNS上で広がりを見せだした。斎藤知事は既得権者や抵抗勢力からトラップを仕掛けられ、多くのデマが撒かれて県政の転覆を狙われたのではないかと言われだした。斎藤知事を肯定する県民も一定数みられるようになったものの斎藤知事に対して否定的な県民が未だ圧倒している状況にあった。   立花孝志氏による元県民局長のプライバシーの暴露   兵庫県知事選が告示される直前になって立候補を唐突に表明した立花孝志氏によって空気が一変する。守勢に回っていた斎藤元知事を擁護する主張を立花孝志氏が展開する。告示日以降、立花氏の主張は勢いを増す。斎藤元知事の悪玉論が影を潜めるように目立たなくなっていく。とはいえ、斎藤元知事を批判する声が無くなったわけでない。立花氏のアグレッシブな斎藤元知事擁護論が立花氏の持つ発信力の強さも相まって目立つようになった。東京からやってきた立花氏は当選を目指して立候補したのではない。斎藤元知事の告発文は県政の転覆を狙う勢力によって仕込まれた悪玉ストーリーだと思ったからである。斎藤県政を良く思わない勢力が県政奪取を目論んで起こしたクーデターなのではないかと匂ったからだ。 立花氏の具体的な主張は、告発文に完全なデマであり、文書を作成した元県民局長は斎藤知事を名誉毀損するという罪を犯している、県からの懲戒処分を下された後に自殺したのは調査の為に県に押収された公用パソコンに不倫を裏付ける証拠やデータが残っていることを苦にして自殺した、元県民局長は人事部などを歴任しており、立場を利用して10年で10人もの女性と不倫している(後に不同意性交の疑いに言い換え)、3月12日の文章は完全なデマであるから公益通報にあたらないどころか名誉棄損する文章である、よって、元県民局長は犯罪者である、しかも、多くの女性と不同意性交を犯した疑いもある、S氏は元県民局長の問題発覚後にすぐに退職していることから不倫関係にあったことは明らかだ、元県民局長の公用パソコンには不倫した女性との卑猥な画像が収められている、これらのことが発覚するのを苦にして県民局長は自殺したのであって斎藤元知事とは関係のない、斎藤元知事はデマを撒かれ名誉を棄損された被害者である、というものである。そして、立花氏は知事選挙直前に非公開で行われた百条委員会の音声データを入手し、その音声を街頭やSNS上で公開する。公開された音声には片山元副知事が元県民局長の公用パソコンに不倫日記が残されていたことを話そうとすると委員長である奥谷謙一県議会議員が阻止していることがわかるくだりが収められていた。おそらく片山元副知事が言いたかったのは元県民局長が自殺したのは県の犯人探しや懲戒処分によってではなく不倫問題(のちに不同意性交)の発覚を苦にしたものだということ。立花氏は元県民局長の不倫の発覚を阻止した奥谷委員長らが斎藤知事を知事の座から追い落とし県政を転覆させようとしているのだと糾弾した。立花氏は奥谷委員長だけではなく緑の党の丸尾まき氏や県民連合の竹内英明氏の名前も出して改革を進める斎藤県政に対する既得権者によるクーデター事件だと主張している。立花氏のストーリーを聞くと辻褄がある程度あうことから尤もらしい。元県民局長が不貞行為に及んでいたことも百条委員会から流出した音声を聞くと確かに否定しがたい。だからと言って元県民局長が撒いた告発文に記載された7つの疑惑がすべてデマだと断定することには至らない。つまり、どちらの主張にも妥当性がある。 これまでのいざこざが斎藤知事グループと反知事派の派閥争いだとすれば、結局、知事選の投票結果を待つしかない。だが、その結果と問題の解決とは別問題。選挙によって一応の決着が着いたかのように見せかけるだけで派閥争い恐らく今後も続く。 現状を俯瞰すると、テレビや新聞は斎藤元知事に否定的、SNS上では斎藤元知事擁護派とアンチが5分5分といったところのようだ。なかんずく危惧するのは選挙と言うモラルハザードのお陰で事を過激化しすぎて選挙運動が刑事事件に発展してしまわないかということ。斎藤県政否定派も擁護派もアジテーションを煽っている状態。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という。やり過ぎもやり損ないも良くない。

政治•経済

2024.11.15

混乱の中で斉藤元彦元兵庫県知事の出直し選挙が告示  元県民局長による告発文は嘘八百なのか、それとも真実なのか
混乱の中で斉藤元彦元兵庫県知事の出直し選挙が告示 元県民局長による告発文は嘘八百なのか、それとも真実なのか

 本サイトに緊急寄稿! すべてを知る重鎮現役秘書による兵庫県知事選のすべて (その1) (※写真は、斎藤元彦HPより)  兵庫県知事選挙が違った意味で熱い。何が違うのか。各候補者の政策論争から焦点が反れてしまっている。そもそもこの選挙が行われるのはパワハラなどの内部告発を巡り県議会で不信任決議を受けた斎藤元彦兵庫県知事が9月末で辞職して出直し選挙を行うことを決めたからだ。  問題の発端は今年の3月12日に当時の西播磨県民局長が知事に対する7つの疑惑を明記した文書を県議会議員、マスコミ、警察に配布したことによる。記載された疑惑の内容は、 知事に関して 職員を怒鳴りつけるなどのパワハラ 企業から贈答品を受け取っていたこと 産業労働部長らを連れて商工会などに出向き知事選での投票を依頼した 副知事に対して プロ野球優勝パレードに必要な寄付金集めで、補助金を増額しキックバックさせた 公益財団法人の理事長に対し、副理事長2人の解任を通告し強いストレスをかけた 知事の政治資金パーティー券の購入に関して商工会議所に対して圧力をかけた 知事選で事前運動した 以上の7項目である。このような文書が配布されるに至ったのは兵庫県庁内で派閥による主導権争いが存在していたことによる。斎藤元彦知事に不平不満を募らせたグループが存在していた。斎藤知事は牛タン倶楽部と呼ばれている仙台勤務時代からの仲間を重要ポストに据えるなど優遇したり、議会に関しても議員定数の削減や報酬削減などを打ち出すなどしたことから抵抗勢力を生んでいたことは確かだ。そのような不満分子が影日向に暗躍していた状況にあった。   告発内容それぞれの真偽は   配布された書面に対し斎藤元彦知事は3月27日の記者会見で、「事実無根の内容がたくさん含まれている。嘘八百を含めて、文書を作って流す行為は公務員として失格」と強い言葉で批判した。元県民局長の公用パソコンは没収されパソコンに残されたデータが解析された。県は5月に内部調査で「文書は核心的な部分が事実ではなく、真実と考える合理的な根拠は何ら示されなかった」と結論を出して男性職員を停職3カ月の懲戒処分にした。 告発者が誰なのかを突き止める調査に利害関係者が含まれていたことから兵庫県議会は百条委員会を51年ぶりに設置して改めて究明することとなった。百条委員会は7月末に辞職した片山安孝前副知事をはじめ県職員らを証人尋問。告発した元県民局長にも出席を求めていたが7月に自殺しているのが見つかった。 1.について8月末には百条委員会で斎藤知事が出席しパワハラを認めることは無かったものの、20メートル手前で降ろされて歩かされたことを「強い言葉で厳しく叱責した」ことは認めている。しょうもない出来事にも関わらず強い言葉で厳しく叱責することは正しくパワハラそのものなのではないか。同時期には百条委員会に初めて知事によるパワハラ被害を訴える者が勇気を出して名乗り出ている。知事は「不快な思いをさせたのであれば謝りたい」と発言しているが、知事が主張するパワハラではなく正当な叱責であるのならば誤る必要などない。王様や貴族でもたかだか20メートル歩かされただけで強い言葉で厳しく叱責することはないであろう。当時の斎藤知事がいかに傲慢であったか察することはできよう。 2.について亡くなった県民局長が遺族に託した音声が百条委員会に提出されている。その音声データでは確かに知事がワインをおねだりする声が収録されてはいるが糾弾されるほどのものではないと思われる。その他に贈答品としてコーヒーメーカーを受け取るように産業労働部長に指示したとされるが、こちらは実際に受け取っていた。だが、告発文書が明るみにでると産業労働部長がこっそりと返却していた。この問題は刑事告発されて産業労働部長が警察の事情聴取を受けている。贈答品に関して県産品のPR名目で多数の物品が知事に送られているし、視察時に手土産も多数受け取っている。それらを贈賄だと決めつけることは聊か暴論にも思える。私利私欲を出さず公人であることを強く意識していれば多少の物品を受け取ることは何の問題もないことであろう。斎藤知事がとった中途半端な態度や発言が斎藤知事の隠れアンチに揚げ足をとられる結果を招いたと言える。 3.の知事選での投票の依頼は当事者によって発言が否定されていることから未来永劫真相は不明のままである。これを主張したところで水掛け論にしかならない。 4.この問題は刑事告発されているので警察の捜査の進展を待つべきではあるが、疑惑の状況だけ触れておく。プロ野球優勝パレードの開催が決定し4億円ほどの資金が必要となった。県は県下企業に寄付を依頼するとともにクラウドファンディングなどを使って寄付金を集めたが3億円ほどが不足した。パレード開催の前日となって片山副知事が県下の金融機関に改めて寄付金の増額を依頼する。前日の依頼であるから金融機関側にパレードでの宣伝広告などのPRメリットは間に合わず見込めない。それにも関わらず各金融機関からの寄付金は軒並み増額され一気に膨らむ。中心となって動いたのは但陽信用金庫である。片山副知事が前日に唯一訪問した金融機関だ。但陽信用金庫の寄付は50万円から300万円に増額された。片山知事からの依頼を受けた但陽信用金庫は尼崎信用金庫、姫路信用金庫など県下の金融機関に軒並み連絡をして、県に代わってパレードへの寄付金の大幅な増額を依頼する。表向きは何のメリットもない増額であるが何故かほとんどの金融機関が一気に寄付金を増額することとなった。亡くなった県民局長が書いているのは、寄付金の不足分を信用金庫への県補助金を増額し、それを寄付としてキックバックさせることでパレードの費用の不足を補ったということである。つまり、寄付金と補助金がセットであったという疑惑だ。ここに登場する補助金とは県の金融機関向けの中小企業経営改善・成長力強化支援事業による補助金のことである。2023年11月14日の財政課長査定の段階では補助金総額は1億円だったが、16日の産業労働部の事業計画では総額3億7500万円に増額され、21日に斎藤知事の判断で4億円が補正予算に組まれることになった。この補助金が増額されなければ金融機関の寄付の増額もなかったのではないかという疑惑について一部の金融機関の幹部が証言してしまっている。金融機関の内部のメールやLINEを証拠として一部メディアに公開し、金融機関内で寄付金と補助金がセットであることを説明するやりとりや、増額する金額や他の金融機関の動きなどがその証拠から読み取れる。公式には各金融機関は寄付と補助金の関係を否定している。しかし、金融機関が何のメリットもない寄付の大幅増額を足並みそろえて短時間で決定することは奇跡であってもPCが故障しても起こりえないのではないか。寄付金増額の背景には補助金の増額があったという金融機関幹部の証言は動機付けとして妥当と言えよう。この一件も市民団体によって刑事告発されており告発文にある密約の有無は捜査の結果を待つ他ない。 5.6.に関しては当事者の確認が取れていない。真偽は定かではない。 7.の前回の知事選挙での事前運動に関しては疑義が晴れていない。以前から斎藤知事は選挙運動員買収の容疑で既に刑事告発されていた。地元政治家29人に労務費報酬を支払いながら選挙運動にも参加させていた疑いである。29人の政治家のうち14人が斎藤知事の応援演説を行ったことが問題視されている。労務費を払う対象はウグイス嬢やパスター貼りの作業員に限られる。選挙運動に関わる人員に報酬を支払うことは禁じられている。問題視されている14名の中には自民党の盛山正仁衆議院議員も含まれていた。事前運動に関しては斎藤知事が大阪府財政課長として視察に兵庫県に行った際に短時間の演説を行い、その時に出席した者がアンケートに当事者として回答している。とはいえ、その時の音声が示されたわけではないことから違法性は問えないと察する。   県職員の42%が斎藤知事に否定的   以上が所謂7つの疑惑である。パワハラ、贈答品、キックバック、事前運動以外の事項は虚偽とは断定できないものの確証は得ることはできない。つまり、半信半疑もしくは事実無根のことだ。贈答品の授受、補助金のキックバックに関しては警察がいずれ判断することになる。告発者である元県民局長が必ずしも正義とは言い切れない。一方、知事はこれらを単なる言いがかりだと切り捨てることはできない。県職員(約9700名)に行われたアンケート調査の結果では42%が知事によるパワハラを見聞きしたと回答している。百条委員会でも知事からパワハラを受けたという被害者が証言している。アンケートの回答は伝聞が多いために事実とは異なる可能性が高いものの、少なくとも約4000名もの職員が知事に対して否定的な回答を行っている事実は見逃せない。一般企業の社長がこのような状態に陥ると忽ち倒産に至るか内部崩壊を招き事業の継続が困難な状況に陥るだろう。 以上のことから元県民局長が配布した告発文は頭ごなしに怪文書ないしはデマだと決めつけることはできない。パワハラに関しては12月に百条委員会が正式な見解を出すだろうし、事前運動に関しても然りである。

政治•経済

2024.11.14

これがアメリカの実体だ! トランプ政権が暴くアメリカ経済
これがアメリカの実体だ! トランプ政権が暴くアメリカ経済

本サイトニューヨーク特派員から寄せられた驚くべきアメリカの実態   驚くべきレポートが本サイトのニューヨーク支局特派員より寄せられた。トランプ勝利によって民主党の実情が明かされる。  誰もが知らなかった民主党バイデン政権の闇である。    恐らくご存知のことと思いますがトランプは過去の民主党のやってきた数々のスキャンダル を暴き公表して行く予定であるそうです! カマラハリスも数百万ドルの裏資金とか検事時代の汚職もそうですがバイデン親子の ウクライナを利用しての数億ドルの隠し資金の隠蔽、そして多くの政治家から億万長者か 絡んでいたジェフリーエスビタイン事件ーー彼は億万長者ですが2019年にニューヨークの 拘置所で自殺したと言われていますがクリントンからビルゲイツ、アンドリュー王子 からハリウッドのスターを含めてバージン諸島の秘密の島に多くの未成年者を集めて 性奴隷にしていた女の子を当てがってもらい堪能していたそうです! トランプはこれらを全て暴き公表するようです! これもアメリカの隠れた闇の世界の出来事です! これがアメリカの実態なのだ。

政治•経済

2024.11.13

黒幕はこいつだ!飛び交う揣摩憶測 追跡・兵庫県知事選④
黒幕はこいつだ!飛び交う揣摩憶測 追跡・兵庫県知事選④

 取材を進めれば進めるほどこの選挙戦はその混迷度に驚かされる。そもそも選挙戦などは権謀術数の嵐ということは百も承知しているが、国政選挙でもない知事選においてここまでカオスなのはまあ稀有であろう。 乱舞する憶測の中で黒幕の具体的な名前が挙がってきた   ここまでの経緯は本サイトで報じてきた通りだが、ここにきて斎藤元彦前知事を失職に追いやった勢力について様々な憶測が飛び交いだした。つまりは、あの手この手で知事を失職に追い込んだ勢力ということだ。いってみればこの注目事案の原因を作った張本人というわけである。元県民局長の告発文書、そして犯人捜し、元局長の自死。ここで一回目のピークを迎え、知事失職、知事選を迎えて二回目のピークとなった。今現在は二回目のピークの真っただ中というわけだ。  その時期に斎藤前知事を追い込んだ勢力に対する憶測が明瞭になってきたわけだが、その具体的に名前さえ上がってきている。名前が挙がった人はいわば斎藤前知事追い落としの黒幕ということになるのだが、そのひとりは兵庫県県会議員のT、そしてもう一人は元副知事のKというのである。この二人が斎藤前知事追い落としの黒幕、そして仕掛人だというのだ。名指しされた方が、“はい、その通りです、私がやりました”とはまかり間違ってもいうことはないだろうし、迷惑千万な憶測ではあろう。ただ、憶測といえどもその根拠にしてもなかなか説得力もあって、聞かされたると、なるほどそうなのかということにあいなるのだ。 キーワードは“井戸県政”  Tというのは、元局長による告発の仕掛人といわれていて、告発文の草案作成に関わったとされている。それも全国紙の県庁記者クラブの女性記者と組んで策動に関わっていたというのだ。Tを知る県議会関係者はいう。 「(Tが)斎藤おろしの旗振り役といわれればさもありなんといったところですな。T氏は井戸県政では重鎮だったし、斎藤県政では逆に干されていた感じだったからね」。もうひとり名前が挙がるKはといえば、この人は斎藤氏が当選した先の知事選では対抗馬だった。ただK氏において気になるのは、自死した元局長の再就職先の特別顧問という点である。これが事実であれば、どうにもきな臭い話である。「県庁退職後のことは心配いらない。まかせておきなさい」。こんなセリフとともに因果を含ませて…。などというまるで時代劇のワンシーンが思い浮かんでもきそうなものである。あくまで妄想に過ぎないが。  

社会•事件

2024.11.13

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