浜田聡氏の鋭いツッコミに座布団1枚

 立憲民主党と公明党が組んで中道改革連合という新団体を形成し参議院選挙に挑むという茶番が繰り広げられているが、昨年まで私が仕えてきた浜田聡前参議院議員の動向が気になるところ。YouTubeやXなどSNS以外は地味で寡黙でソロ活動が得意な孤高の秀才であるが、氏のXを辿ってみると珍しく渾身の皮肉を放っていた。   『「中道」とは「中国への道」を意味するのでは』   山田君、座布団一枚!That‘s right。おっしゃる通り。浜田聡氏のポストへの反応の中には中道改革って『「中革」派じゃないか』というリプライも。立憲民主党の創設者の枝野幸男衆議院議員は中核派ではないが革マル派の代表格であるJR東労組の支援を受けているし、弁護士でもある枝野氏は革マル派のメンバーが捕まると代理人弁護士を務めていた経緯がある。立憲民主党の野田佳彦代表は仕事始めの挨拶で「媚中派の最高顧問もいますし、態度の悪い幹事長もいる」と発言しバッシングを受けた後に自虐的に言っただけだとして発言を修正している。これは紛れもなく枝野氏と安住氏を指している。公明党も中国とは結党以来の深い関係がある。公明党の母体である創価学会の当時の会長池田大作氏は中華人民共和国の正式承認と中国との国交回復を活動方針に掲げていた。公明党はその意向を汲んで事あるごとに日中間に介在してきた。悪いことと決めつけはしないが、公明党が中国共産党と親密な関係にあることは間違いない。立憲民主党と公明党が「中国への道」と言われてしまうことは名誉を毀損するバッシングの類ではない。そういわれる一端があるのだから事実の適示のようなもの。批判的なひとつの意見に過ぎない。大喜利風の浜田聡氏のポストはネガティブな評価であっても糾弾を回避する柔軟でクレバーなポストであった。 さて、そんな浜田聡氏は衆院選に立候補するのだろうか。自身の政治団体として日本自由党を立ち上げ、予てから国政に復帰する準備を進めてきた浜田聡氏であるが、目下のターゲットは3月に告示される京都府知事選であった。浜田聡氏は京都府出身であるから不自然ではない。3選を目指して出馬を表明している西脇隆俊氏は自公立国相乗りの絶対的な本命。西脇氏は京都出身の建設官僚、復興庁で事務次官を経験しているスーパーエリートだ。浜田聡氏にとっては売名に適い供託金ラインを越えたら御の字だと言える。京都知事選が国政復帰の為の取り組みだとすると、困ったことに高市首相の衆議院の解散総選挙がその前に行われることになってしまった。ただ、従前の方針だと浜田聡氏の狙いは衆議院ではなく参議院。衆議院だとしても比例の近畿ブロック。小選挙区での勝負は想定していない。なので、浜田聡氏が衆院選で京都1区からの立候補を検討しているのは京都府知事選の前哨戦としても位置付け。選挙戦略としては古典的だが有効。心配するとしたら選挙疲れと軍資金。何はともあれ、浜田聡氏は実直な人物であるから更なる活躍を期待している。私は京都で自分の会社の本社を置いて20年以上も活動していたし、自宅も浜田聡氏が住んでいた山科区大宅の同じ町内にあった。京都での知人友人は多い。陰ながら密やかに声掛けに勤しんでいこうと思っている。 最後に私も大喜利を。   中道改革とかけてハニートラップととく、そのこころは、 ちょうどよい快楽でしょう   (坂本雅彦)   浜田聡X 引用ポスト https://x.com/satoshi_hamada/status/2011690688937906483  
政治•経済

2026/01/28

最新記事

平澤勝栄、大いに語る! 犯罪被害者救済法案施行は喫緊の課題 Vol.2
平澤勝栄、大いに語る! 犯罪被害者救済法案施行は喫緊の課題 Vol.2

ところで、最近の傾向として、一般犯罪もそうだし、交通事故による犯罪もそうですが、まず被害者が「現行法はおかしい」として立ち上がります。そして、それを追認する形で政府が動くという構図になります。例えば殺人などにあった時効は無くなりました。殺人罪などは十五年でしたがそれが25年になり、そして今は時効がなくなり、何年たっても犯人を追いかけることが可能になりました。 これらは被害者の方が「現行の時効はおかしいと言って声を上げた結果です。 それにしても、被害者が立ち上がらないと国や行政が動かないというのは、ちょっと情けないといえます。被害者からすれば、誰でも被害者になる可能性があるのだから常に被害者が納得できる法体系にしておくのは当然といえます。  時効の撤廃には、もう一つの事情がありました。足立区で殺人をして死体を隠ぺいしていた犯人が、家の庭の地中に埋めた死体が道路拡張のため立ち退きを余儀なくされることになったことから「殺害が明らかになる」と判断し、二六年以上たって自首してきました。ところが、すでに15年の時効が過ぎていて訴追ができなかった。犯人が出てきたのに手も足も出せないなんて、そんなバカなことないだろうということもあって公訴時効が撤廃されました。  

政治•経済

2024.11.26

103万円の壁の引上げだけではない累進課税制度の問題点 ゾンビ税制の抜本的見直しを早急に図れ!
103万円の壁の引上げだけではない累進課税制度の問題点 ゾンビ税制の抜本的見直しを早急に図れ!

所得税の限界税率は30年変わらぬゾンビ税制    国民民主党が先の衆院選で大躍進を遂げた。その原動力となった政策が「103万円の壁の引上げ」である。基礎控除と所得税控除の合計額が課税点となるのが103万円である。この103万円の控除を175万円まで引き上げることで所得税減税を行い、かつ労働力不足にも一役買おうという目論見である。引上げ幅の根拠となるのは103万円と決められた1995年から2024年までの最低賃金の上昇率を勘案するというもの。本来ならば物価指数の変化も考慮に入れるべきなのかもしれないが、その間の30年間は自公政権と民主党政権による失政が続きデフレスパイラルから脱出できずにいた。克服すべきデフレ経済を基準としても意味を為さない。103万円の所得が障壁となるのは主にパートやアルバイト人員である。もっと広い範囲で所得税制を考えるとすれば税率の区分が問題となる。現在、円安によるコストプッシュ型インフレがおき消費者物価は上昇の一途を辿っている。賃上げが進んではいるものの物価高騰に賃金増加分を食われてしまい実質賃金はほとんど変わらない。それにも関わらず所得税の累進課税だけが増えて実質的な手取りは減ってしまっている状態、所謂ブラケットクリープ現象が起きている。よって、所得税の課税区分の調整を行わないと賃金の上昇が経済成長に繋がらない。所得税の限界税率とは複数の税率を適用して所得税を計算する場合における最も高い税率のことをいう。下記の図のように所得が900万円を超えると限界税率は23%から33%に上がる。例えば、給与所得850万円の人は手取りが654万円、同じく給与所得が850万円だった人がベア3%と定期昇給4%の賃上げとなった場合、給与所得は909万円となるが税率は10%上昇し33%となることから手取りは609万円となる。よって、約60万円の賃上げを獲得しても手取りは45万円の減ってしまう。物価対策の賃上げが物価を上回る所得税率のアップで吸い取られてしまう。ブラケットクリープ現象の一例と言える。 30年間変わっていない限界税率。調整は必要不可欠  限界税率は7段階に区分されている。195万円までが5%、333万円以下が10%、695万円以下が20%、900万円以下が23%、1800万円までが33%、4000万円までが40%、それ以上が45%となっている。この限界税率も実は1995年から約30年間ほとんどかわっていない。その間、物価は約10%上昇している。限界税率の区分もゾンビ税制である。限界税率を物価変動に合わせて引き上げると各区分ごとに10%程度の引き上げが適当であると考える。さすがに30年前の最低賃金に連動させて検討すると70%以上の区分値の引き上げになるので非現実的であろう。いっそうのこと、この累進課税制度を見直しによって区分値の税率を固定するのではなく、フッ化変動率に連動して区分値が自動的に上下すること(比例値)にしてはどうか。そうしておけば30年間も放置されゾンビ化する恐れもなくなる。機械的に変動するのであれば行政の事務も政治家も負担が少ない。税制度としてもわかりやすく公平である。一考する価値は十分にあると思うが如何か。ともあれ、所得税制度を改正するのなら103万円の基礎控除と所得控除を引き上げるだけでなく、限界税率に関しても調整しないと減税効果は薄れてしまう。賃上げが単なる増税となってしまわないように政治家や官僚には心して頂きたい。

政治•経済

2024.11.25

平沢勝栄 大いに語る  新たな法整備に着手  飲酒運転の撲滅目指してVol.1
平沢勝栄 大いに語る 新たな法整備に着手 飲酒運転の撲滅目指してVol.1

 平沢氏がライフワークとして追いかけているテーマをじっくり語ってもらう連載企画。まず1回として犯罪被害者の救済について思う存分語ってもらった。   危険運転にも厳罰を 今、政府が力を入れているのは犯罪被害者の救済です。 犯罪被害者の救済については今まであまり力を入れてこなかった。このことは平成八年に私の地元、葛飾の柴又で起こった女子大生放火殺人事件などを見ればよく分かる。 このケースでは、夕方に事件が起こった。連絡を受けたご主人は出張先から急いで帰り、奥さんと一緒に警察に行き、事情を説明する。夜遅く説明が終わったら警察から「どうぞお帰り下さい」と言われたそうだ。しかし、被害者は、自分の家を焼かれて帰るところがない。仕方なく友人の家に泊めて頂いたそうです。当時の警察は被害者のことはほとんど考えずに捜査のことだけを考えていたのです。 悪質危険な運転での交通事故でも被害者は忘れられています。現行法には危険運転致死傷罪という悪質危険な運転で起こした事故は重く罰する法律があります。悪質危険な運転で人を死傷させた際に適用されるわけですが、法への適用が難しいことから現実には過失という軽い刑が適用されることが多い。折角2001年に法律ができたにも関わらず、その法律の適用がなかなかできないのです。なぜかといえば、法律の構成要件が非常に分かりにくいことから警察も検察も裁判所も危険運転致死傷罪という法律の適用に慎重になっているのです。 今、葛飾区四ツ木の波多野さん夫妻など全国の被害者の方が使い勝手のよい法律にしようと立ち上がりました。それを受けた形で今、自民党では法改正を検討しています。具体的に言えば、例えば「進行を制御させることが困難な高速度」や「進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させる行為」などと書いてあるが、意味不明でなかなか適用が難しい。被害者からすると、悪質な運転を行ったにもかかわらず、故意犯として重く罰する法律が適用されないとなると何のための法律か、そして誰のための法律か、ということになります。 そもそも、今まで交通事故の加害者は、まるで被害者みたいな扱いを受けていたところがありました。事故を起こした人は不運だ、気の毒だというような見方があったことは否定できません。それはあまりにおかしいということで今、党の中にプロジェクトチームができ、私が座長を務めています。今、改正案を作り、総理や法務大臣などへの説明も終わっています。  この法律改正案は法務省の法制審議会にかけた後に、直ちに国会に提出したいと考えています。

政治•経済

2024.11.25

大阪ロマンボーイズ 坂本雅彦
大阪ロマンボーイズ 坂本雅彦

「坂本、お前は戦争に反対するのか」 「はい、もちろん、戦争なんてしないにこしたことはないと思うっす」 「何を生ぬるいことを言うとんねん」 「え、どういうことすか」 「俺はな、戦争反対に反対しとんねん」 「というと、戦争賛成なんすね」 「違うわ、戦争反対っていう口だけ野郎が嫌いなんじゃ」 「ん?」 「戦争反対に反対するというのは、自衛隊なんかを持ちながら言うことではない、攻撃も防御もなく、丸腰で戦争反対を叫べと俺はいうてるんや」 椎野さんに深入りしてはいけないと俺は反射的に感じていた。 椎野さんと若狭さんと三宮で朝まで飲んだ帰り道のことである。椎野さんは阪神電車で帰るが、俺と若狭さんは始発の阪急電車で帰るので駅の周辺で別れた。三人ともしこたま酔っぱらっていた。椎野さんと別れた数十秒後に〝ボン″という低く鈍い音がした。すかさず振り返った俺と若狭さんの目に人の身長くらいの高さの火柱が上がっている光景が飛び込んできた。そして、その火柱の向こうに背を向けて歩いていく椎野さんの姿があった。俺はそれから数日間、三宮での火事が報道されていないか新聞の地域面をチェックしていたが結局そのような記事は出ていなかった。これは椎野さんが酔うと言い出す〝カクメイ″というやつなのか。人は見た目に寄らない。大人しそうに見える彼はカクメイの戦士としてひっそりと生きて行くのだろう。 高野さんは大阪は平野区の金融屋の息子である。藤田さんほどではないがそこそこの金持ちの息子だ。最新のスカイラインを乗り回していた。実家住まいだが、大学の近くに月極の駐車場を借りて自家用車で通学をしていた。野球同好会の先輩だったが野球は凄まじくへたくそだった。 「高野さん、なんであんな平凡なライトフライを落球したんすか」 「太陽がまぶしかったんでグローブをかざしたら、グローブが邪魔でボールが見えなくなって」 「グローブが邪魔って?グローブでボールを捕るんすよね」 「おい坂本、それだけじゃないぞ、グローブは視界からまぶしい太陽光線を遮る役目もあることを忘れてはならん」 高野さんは人一倍の負けず嫌いであるが、人一倍のどんくさい人物だ。打つのも走るのも捕るのもへたくそだが、理論と知識だけは誰よりも詳しい。高野さんは大学とアナウンサーの養成学校とダブルスクールしていた。俺たちは高野さんが局アナになるなんて不可能なことだと思い込んでいた。それは高野さんがとても強い天然パーマだったことから、モザイクなしには放送できないという藤田さんの論を支持していたからだ。ところが高野さんはフジテレビ系列の岡山放送のアナウンサーに採用されたのだから驚いた。現在は局アナは辞めたそうだがスポーツ中継を中心にフリーアナウンサーとして活躍しているようだ。 若狭さんとは野球同好会から姿を晦まし、3回も一緒にバックパッカーの旅に出る仲だった。香港、マレーシア、シンガポール、タイ、インド、パキスタン、ネパール、トルコ、ブルガリア、ロシア、モロッコ、マリ、シリアなどロンリープラネットという情報本を手に渡り歩いた。まだ猿岩石が〝進め電波少年″という番組でバックパッカーの旅をする前のことだ。俺も若狭さんも沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで感化されていたのかもしれない。旅先で喧嘩して別行動したこともあったが帰りは結局一緒に帰国した。タイでは睡眠薬強盗に遭って二人で一文無しになったこともある。その時は東京銀行バンコク支店の支店長さんが日本への国際電話を提供してくれた。俺と若狭さんはそれぞれ日本の実家に電話で送金を頼むことが出来た。支店長さんは即席でパスポート番号を口座番号に見立てて俺たちへの送金を受け取れるように融通してくれた。今でも感謝している。

連載•小説

2024.11.24

参議院議員 西田昌司の「Return to Japan  !」 国債で全国に新幹線を敷設せよ!
参議院議員 西田昌司の「Return to Japan !」 国債で全国に新幹線を敷設せよ!

地域の活性化で税収増も 昔は物流と言っても、道路も何もなかったし、まぁ鉄道は作られましたが、もともとは北前船、海運でした。太平洋側だけじゃなくて、日本海側にある地域、地域に港があって、そこから産品を江戸に向けたり大阪に向けたりして輸送することができて、地域がそれぞれ栄えてきました。ところが、その物流が北前船から鉄道になり高速道路となって変わってきたために、整備が遅れた地域がさびれてきて、過疎化が進んできたんですね。 そういうことを考えても、まずは日本の津々浦々に新幹線、田中角栄があの時代に作った整備計画ですけれど、それを当然やるべきです。それは元々国鉄でやるべきものでしたから、地元負担なしでいいんです。今は国と地元負担でやっていますが、そういう発想ではいつまで経っても整備できません。そうじゃなくて、これは国がそもそも国策として、国土強靭化としてやるんだという、そういう本来の目的をしっかりと国民に説明して、国が堂々とお金を出してやればいい。お金は、何度も言っていますが、国債を発行してやればなんの問題もないわけですよ。 そのことによって、早く新幹線を全国につないで、さびれていた地域がもう一度発展するようにすべきです。それぞれの地域で暮らせるだけの産業や一次産品をちゃんと作って、売れる仕組みを国が作っていくというのは大変大事なことだと思っています。 それができなくなったのは、バブルが終わって、国鉄も潰れ、物流の方法が電車・列車から高速道路に変わってきたりして、ますますさびれてしまったからなんです。今一度、高速道路の整備ももちろん必要ですが、高速道路と新幹線を考えると、圧倒的に新幹線が優れていますよ。一人の運転手でたくさんの荷物を運べるんですからね。そして将来は新幹線に貨物を走らせることだって可能なんです。 だから、高速道路で結ぶことも重要だけれど、新幹線に貨物列車を走らせる形であれば、東京・大阪間の地域の産品を様々な地域に届けることもでき、高速道路より、よほどか効率がいい。それをやるためにも、まずは新幹線をちゃんと作ることが大前提です。 そんなことを言うと、莫大な建設費用はどこから出るんだ、と言われますが、今から何年か前に整備新幹線の残っている路線を全部作ったらいくらかかるのかという質問を国会でしたことがあるんです。で、その試算を国交省に出させたんですが、50~60兆円だそうです。今は資材や建設費、それに人件費も上がっていますから、まぁ倍の100兆円と仮定しましょう。でもこの100兆円で、日本全国に新幹線ネットワークができるんですよ。コロナの時にその対策で出した金が100兆円です。それと同じ金額ですよ。それだけのお金を出したら、全国の新幹線が作れるんです。 その100兆円をコロナで出したおかげで、国債がまた増えて国が潰れるとかなんとか言われましたが、結果は何だったかといったら、確かに国債の残高が増えたけれども、結果的に史上最高の税収をどんどんどんどん更新して、財政はいい方向に向かっていますよ。 もちろん100兆円かけるといっても、いっぺんに新幹線を作ることはできません。やっぱり10~20年かかりますからね。しかし、10年20年かけてでもやっていったら間違いなく経済が良くなり、税収も増えて地域が活性化します。今までそういう当たり前のことができなかったのは、あまりにも国債を発行して、財政を、経済を良くするということが、あたかも借金を次の世代に残すことになるという間違った経済の理論がまかり通ってきたからです。そこを改めなければならないというのが一つ大きな問題点であると思いますね。

政治•経済

2024.11.23

令和の大発見か? 新たに出てきたファン・ゴッホ「ひまわり」の真贋 #3
令和の大発見か? 新たに出てきたファン・ゴッホ「ひまわり」の真贋 #3

令和の大発見か?最後の「ひまわり」が日本にあった!?  〝汚れた絹のハンカチ(この言葉を知っている読者はもういないかもしれない。光陰矢の如し。筆者注)〟こと藤山愛一郎は、この美術品を親分だった岸の計らいで個人所有してしばらくはそのままにしていた。近衛を管理していたのは、岸の指示で神奈川県大磯町の大川画廊なるところで為されていた。同画廊の主人が岸の出身地長州で 同郷の誼からここで管理保管しろとなったという。ところが、藤山はそれから10年近く経ってこの絵画を金に替える。その頃、藤山は叙勲を受けたりしているが、莫大な資産は自民党のためにそのほとんどが蕩尽されていた。藤山コンツェルンは、自民党のために潰えてしまう。藤山は、1970年、自民党のために最後の資金工作に走る。その最後の手段となったのが、他ならぬ「もうひとつのひまわり」だった。  その苦心の工作を物語るエビデンスがここにある。  1970年(昭和45年)の年賀状二枚。宛先は、住所は異なるが同一人物である。これはその人物が都内と神奈川県藤沢市の2カ所に住居を持っていたということである。一方、差出人はいずれも同じである。つまり、同一の宛先人、同一の差出人の同年の年賀状二枚ということである。宛先人は故人ではあるが、市井の人なので名前は避ける。差出人は、衆議院議員藤山愛一郎内となっている。つまり藤山の細君ということだ。ちなみに藤山の細君は久子(ひさこ)というが、この人は戦前の大蔵大臣、日銀総裁を務めた結城豊太郎が父親である。ただ、書かれた字を見ると、達筆でしかも力強い。とてもいわゆる女文字には見えない。このからくりはこの後すぐにわかる。  その年賀状には年初の挨拶とともに非常に興味深い文言が綴られている。 一枚目 『大磯の件ゴッホのひまわりは日本の浮世絵四点と交換した絵画のうちのひとつで未発表のものです。何卒よろしくお願い致します』 二枚目 『大磯の件、一日も早く整理致したく○○様(※宛先人の名前)にしか心当たりがございません。何卒よろしくお願い致します』  これは、考えるまでもなく、ゴッホの「もうひとつのひまわり」を担保にした融通のことを指している。差出人はあくまで藤山の細君になっているが、これは内容が内容だけにあえてそのような便宜を図ったのであろう。このような年賀状ともなるとこれが藤山本人となればやはり体裁を考えたのであろう。  二枚の同じ年に出された年賀状とともにもう一枚の書面がある。これがいわゆるこのゴッホを取り巻く一連の挿話のカウンターとなる。  その書面の書き手は、はっきり藤山愛一郎と綴られている。内の文字はない。小野書面には、次のように記されている。いうまでもないことだが、この書面の筆跡は先の二枚の年賀状と同じである。一目瞭然なのである。  『○○殿  金七○億円 也  但し、ファン・ゴッホ作「向日葵』五○号 代金として  昭和四六年一○月七日 藤山愛一郎』  藤山が所有していたゴッホの「ひまわり」は、この書面の宛先人が70億円で購入したのだ!藤山は自民党に捧げる最後の資金をかくして作ったのである。それにしても、1970年当時の70億円というのは今でいうならばいくらになろうか。年賀状での申し出から購入まで、二年近くかかっている。藤山は常に金の算段に奔走していたのである。中原中也じゃないが、汚れちまった〝絹のハンカチ〟。政治の恐ろしさをまざまざと見せつけられる思いだ。  ゴッホによる知られざる「もうひとつのひまわり」は、自民党という濁流の中でさんざん弄ばれたわけだ。そこには芸術もなにもない。あるのは欲望だけである。  藤山は結局買い戻しなどしていない。何もかも封印されてしまったのだ。藤山はこの6年後政界を退いた。  オランダからはるばる日本にやってきた「ひまわり」、ただ、美術史の片隅にも出てこない「ひまわり」。  この先人間の欲望の渦の中に巻き込まれたたくはない、もうたくさんだ、と倉庫の片隅でうずくまっているように思えてならない。  

社会•事件

2024.11.23

参議院議員 西田昌司のReturn to Japan !  国土強靱化の秘策
参議院議員 西田昌司のReturn to Japan !  国土強靱化の秘策

代替ルートで国土強靭化 しかし、これにはかなり誤解もあります。まず北陸新幹線の目的は何かというと、京都・大阪のために、または北陸のためにあるのではないということ。その目的は、東京・大阪間は東海道新幹線でつながっていますが、その東海道新幹線が何かの事情で使えなくなった場合に備えて、もう一本の日本海側を廻るルート必用だからです。 この前、津波騒動もありましたけれども、台風が来たりして、太平洋側の新幹線が動けなくても、日本海側から廻れば行けるわけです。あるいは将来、大きな地震や富士山の噴火などによって、東海道新幹線が長期間にわたって、運行できないという事態が生じる可能性は大いにあります。で、その時に代替の北陸新幹線があると、時間はちょっとかかっても、確実に東京・大阪間の経済交流ができますからね。日本の経済力は落ちることはないですよ。ところが、もしそれがなかったら、復興するための経済力もなくなってしまうぐらい大打撃を受けますね。 そういうことにならないようにするために作るのが、北陸新幹線はじめ他の新幹線の意味なんですよ。要するに、太平洋側には新幹線はできたけれど、日本海側には新幹線ができていない。四国にもつながっていない。だからそういう、まぁ北海道もそうですけれど、北海道、いま角館までは行きましたけれども、そういう今までつながっていないところとつなげるのは、経済的な便益が増えるというだけじゃなくて、そもそも国土強靭化、それが大きな目的なんです。ということは地方の便益がどれだけあるとか、便益があるから地方も負担を、という論法で地方に負担を求めるのではなくて、国家政策、国策として、国土強靭化して、いついかなる事態が起きても、日本の経済、それぞれの都市のつながりを途切れさせない。そのためのものですから、負担は当然国が出すべきなんです。 ところが今までは東京につなぐ新幹線ばかりでした。これから先の新幹線は、北陸新幹線の敦賀から大阪までがそうだし、それから山陰新幹線とか四国新幹線とか、これは別に東京につながる新幹線じゃないですね。しかもその沿線というのはかなり過疎化してしまっている地域が多いですから、地元に負担を求めるといってもそれだけの財力はありませんよ。 そしてまた便益だけで言ったら、大した便益、BYC(費用対効果Benefit by Cost)が十分あるという数値も出てこない可能性があります。しかし、問題はそれでは財政力のないところとかBYCでいい数値が出てこないところには新幹線を引かない、国土強靭化の政策はしないということで見捨てることになってしまいます。そこのところを考えなければなりません。当然、見捨てることなんてできないでしょう。 もともとは、いま新幹線が通っていない北陸地方とか山陰地方など、日本の文化の発祥の地にあたるところはたくさんあります。特に昔は、例えば新潟なんかそうだけれど、お米どころですからね。いわゆる国民所得は、東京の人よりも多いぐらいだったんですよ。お米をたくさん作っているから、その生産量、それを金額に直していくとね。東京の場合、モノを作っていないので、消費するだけ。それを考えると、東京よりも新潟の方が、ある意味、生産力、経済力があるというぐらいの地域だったんですよ。

政治•経済

2024.11.22

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