医療•健康 社会•事件 東北大学医学部よ、お前もか。東大医学部付属病院だけじゃない大学医学部〝腐食の構造〟。名門大学医学部の由々しきモラルハザードを追う。第3回 ルポライター廣田玉紀  
東北大学医学部よ、お前もか。東大医学部付属病院だけじゃない大学医学部〝腐食の構造〟。名門大学医学部の由々しきモラルハザードを追う。第3回 ルポライター廣田玉紀  
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2026/03/15

 東北大学未来型医療創成センター主席URA、N特任教授に対する某団体からの質問状を精査するほどその内容には驚かされる。つまるところN特任教授に対する不正(と見られる)への糾弾という内容なのだが、その内容は微をうがち細にわたっている。それだけにこの質問状だけを眺めていると当のN特任教授がまるで極悪人のように思えてくるほどなのだ。もちろんその回答がそんな印象をひとまず緩和させていくこともあるのだが、それにしてもこうした質問状を送付されたN特任教授は心中穏やかざるものであったに違いない。時あたかも東大医学部の破廉恥事件が巷間の耳目を集めようとしているときだったから尚更であろう。

質問状の冒頭はこんな質問である。

①貴殿は、(株)A社(※質問状内ではもちろん実名)代表取締役X(※同)氏(※同 都内某所)と、いつ・どのような立場で関係を持ちましたか?

ここで登場するA社代表取締役X氏は、ここで指摘されている問題のN特任教授と対峙するもう一方の主役である。もし、この質問でN特任教授がX氏のことを〝知らない〟とでも答えたら、この質問状はこの①の質問で終わってしまうことになる。現実としてN特任教授は〝知らない〟などとは答えていない。

②Z氏(当時東京大学教授、現東北大学内(株)ハプロファーマ在籍)との職務上の関係及び指揮命令関係の有無について、貴殿の認識をお聞かせください。

引き続き新しい人物が登場してきた。このZ氏というのはさきのX氏とは違い、N特任教授側に立つ重要人物である。この問題の全体を把握し俯瞰してみると、このZ氏の立場は極めて重要であると言わざるを得ない。ましてZ氏はこの問題当時、東京大学に籍を置いていた(※これは事実である)ことで混沌の度合いを高めている。東京大学医学部スキャンダルはこの時頬ほとんど並行して動いているのだ。一方、ここにある(株)ハプロファーマなる会社は確かに東北大学医学部内に本社を置いている同社の概要を見ると次のように出ている。

ハプロファーマ社はゲノム科学を通して個別化医療を推進し⾼齢化社会のパーソナルヘルスケア向上に貢献してまいります。ゲノムシーケンス受託解析などの遺伝子解析サービス事業、診断機器・検査薬の開発、および創薬開発を⾏っております。

N特任教授、A社代表取締役X氏、そしてハプロファーマ社Z氏、この3人が指摘される問題のいわば主人公たちである。(ルポライター 廣田玉紀)

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