医療•健康 社会•事件 東北大学医学部よ、お前もか。東大医学部付属病院だけじゃない大学医学部〝腐食の構造〟。名門大学医学部の由々しきモラルハザードを追う。第4回 ルポライター廣田玉紀  
東北大学医学部よ、お前もか。東大医学部付属病院だけじゃない大学医学部〝腐食の構造〟。名門大学医学部の由々しきモラルハザードを追う。第4回 ルポライター廣田玉紀  
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2026/04/05

 前回(連載第3回 掲載3月15日)において東北大学未来型医療創成センターのN特任教授宛に出された質問状は、(同特任教授に)浮かび上がった疑惑に向けて核心に迫っていく。

Z氏(※当時東京大学教授、現東北大学内(株)ハプロファーマ在籍)が(株)A社から業務委託費名目で計1,420万円を受領していた事実について、貴殿は把握していましたか?

 A社(代表取締役)X氏との共同研究講座の正式名称・研究目的・契約期間・大学側責任者について明示してください。

 X氏は「研究はほとんど進んでいなかった」と主張していますが、大学側として実施された研究内容・成果物は何ですか?

 上記3項目の質問を精査すると①N特任教授はX氏が代表取締役を務めるA社と共同研究講座を開設していたと見られる②その共同研究講座にはZ氏も深く関与していたと見られる③その共同研究講座をめぐってA社よりZ氏に1420万円もの資金提供(※業務委託費という名目)があった④ところがA社X氏は「研究は進んでいなかった」と主張している、という事態が起きていることが見えてくる。さらに咀嚼すると、N特任教授とZ氏は資金を提供されながら共同研究は進めていなかった、という構図があって、そこを質問者は突いてきている、と見ることができる。質問者はこの事案の経緯については知悉しているとしかいいようのない断定的な質問をしている。強い確信でもなければこのような質問の仕方はなかなかできまい。

 質問は項目を重ねるごとにさらに問題に迫っていく。問題の中心にいるN特任教授はこうした非常にシリアスな質問にかなり丁寧に答えている。その丁寧さはあたかも質問者を恐れるようのにも見える。(以下続く。ルポライター廣田玉紀

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