医療•健康 昆虫食を食始める前に昆虫の知性について考えよう
昆虫食を食始める前に昆虫の知性について考えよう
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2026/01/08

 年明け早々、トランプ大統領が他国を攻撃し、マドゥロ大統領を逮捕するという、他国への支配を肯定する危険な行動に出ている。表向きの理由はいろいろあるだろうが、ベネズエラの石油資源をアメリカの支配下に置きたいという本音は疑う余地はない。こうした中で、第三次世界大戦でも始まったら食糧危機がすぐそこまで来てしまうのではないかと危惧するのは私だけではあるまい。

 以前ビル・ゲイツが昆虫を食べることを推奨し、コオロギが学校給食に出されたこともあった。しかし、昆虫とはなぜ地球に生まれ、どんな役割を果たして来たのか。人間の世界で最も忌み嫌われるゴキブリでさえ、様々な役割を持ち、しっかりと考えて生きている。彼らは人間に嫌われていることを知っているかのように、人間の視野から消えようと狭い隙間に潜み、隠れて生存している。これも彼らたちの生きるための知恵に他ならない。

 ゴキブリの脳は頭ではなく、胸にあるという。静岡大学農学部の稲垣栄洋教授は「ゴキブリの体は、人間のように大きな脳が情報を処理するのではなく、複数の小さな脳や神経中枢を体の節目に分散させている。体を動かす命令系統が分散しているため、頭を潰したぐらいでは動きを止めない」と語っている。一般的に昆虫はヒトが約1000億個のニューロン(神経細胞)を持つ一方、昆虫の脳は約10万〜100万個のニューロンで構成され、非常にコンパクトだ。

 ゴキブリは自然界で「分解者」として落ち葉や動物の死骸を土に還し、生態系を支える役割をしている。ミツバチは私たちに蜂蜜やローヤルゼリー、花粉などを提供してくれる。昆虫が植物の受精を助けているのは有名な話だ。植物につく虫を害虫と呼ぶが、同じ作物を植えることで土壌が悪化する。土壌の危機を知らせ、過剰なミネラルを食べて、地球を守ろうとしているのだ。昆虫は地球を支える小さなパートナーなのである。(早見慶子)

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