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佐野慈紀のシゲキ的球論    来春のセンバツからDH制導入へ!「高校球児にチャンスが増えるのはうれしいが…大谷〝二刀流〟への道が」佐野氏も複雑
佐野慈紀のシゲキ的球論  来春のセンバツからDH制導入へ!「高校球児にチャンスが増えるのはうれしいが…大谷〝二刀流〟への道が」佐野氏も複雑

 26年春の高校野球選抜大会(センバツ)からDH制(指名打者制度)が導入される見込みであることが明らかになった。選手の出場枠が増えることや、投手の負担を軽減することなどがメリットとして挙げられている。    佐野氏は「半分OKだし、半分さびしい気持ちもあります」と話す。   「選手の出場機会が増えるのはいいことだと思います。ただ、大谷選手の活躍でこれだけ二刀流が盛り上がっているなかで、そういう選手が少なくなるのではないかなとも思います。もちろん、打力のある投手は打席に立てばいい話なんですが」(佐野氏)    新時代に突入する来春のセンバツがいまから楽しみだ。

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2025.08.03

好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.34 『中村南スポーツ交流センター その4』
好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.34 『中村南スポーツ交流センター その4』

 俺は平泳ぎをしている。中学生以来、実に32年ぶりに25mプールを泳いでいる。 最初は自信がなかったが、手足を動かせば自然、前へ進んで行く。 一体、この泳ぎ方を誰に教わったのだ?体育の牧浦先生か?あの頃が昨日の続きのように俺は泳いでいる。これほど長い間、25mプールの筋肉を使わなくてもここまで動くとは、もしや俺の前世は魚だったのか? ブクブク。ハー。ブクブク。ハー。と思ったが、息継ぎのスパンが短すぎる。これだけ頻繁にハー。空気が必要ならハー。魚の線はあっさり消えたハー。前世はなんなのだ?忍者か?でも忍者だったら泳ぐよりもハー。水面を歩けそうだハー。しかしなぜ俺はこんなにも前世にこだわっているのだハー。 余計なことを考えたらブクブク。沈みはじめて来た。目に水が入って前が見えない。あとどれ位でゴールだろうか。俺は忍者でも魚でもないブクブク。 顔を上げた刹那、はるか向こうにいる監視員が蜃気楼のように見えた。 (つづく)

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2025.08.03

佐野慈紀のシゲキ的球論    米野球殿堂入りのイチロー氏と現役時代に熱戦の思い出! こん身の投球に〝交わした言葉〟
佐野慈紀のシゲキ的球論  米野球殿堂入りのイチロー氏と現役時代に熱戦の思い出! こん身の投球に〝交わした言葉〟

 イチロー氏がオリックス在籍時代に、佐野氏は近鉄バファローズの中継ぎエースとして何度も対戦した。    イチロー氏の思い出について聞くと佐野氏は「初対戦は正直、覚えていないんです。ただ、長岡球場(新潟県)で野茂から放ったプロ初のホームランはブルペンで見ていましたね」と振り返る。    対戦時は「本当に楽しかった。どうやって抑えてやろうか! と。必死でがむしゃらでしたね」と佐野氏。    抑えるには「インコースのギリギリをどうやって振らせるか」(佐野氏)と集中していたそうで、ある時には打ち取って攻守交代ですれ違った際に「佐野さんは僕の時だけすごい(球が)来ますねえ!」と声を掛けられた。佐野氏も「だって楽しいんだもん!」と応じたそうだ。   「その言葉を聞いた時に、『僕もピッチャーとして認められたんだ』と感じましたね。ある時には、直球アウトコース低めのベストピッチを「レフトポール際にホームラン打たれましたよ(笑い)。後で、僕が『ポール際(ぎりぎりだった)』と言うと、イチローは『何言ってるんですか佐野さん! 左中間でしたよ!』って」とうれしそうに振り返った。  

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2025.08.03

定信「寛政の改革」を暗におちょくり、批判して大人気に
定信「寛政の改革」を暗におちょくり、批判して大人気に

 松平定信「寛政の改革」が始まった当初、江戸市中ではこんな狂歌が流行った。   世の中に蚊ほどうるさきものはなし                     ぶんぶといひて夜もねられず   定信が奨励した「文武両道」がよほどしつこかったと見えるが、武士階級も町人も「文武、文武とうるせえよ定信」が本音だったのだろう。   この狂歌と同様、爆発的に売れた蔦重・耕書堂の黄表紙は、同じ軽い読みものであっても、内容はそれまでのものとは異なり、幕政をおちょくったり、暗に批判する内容だった。   例えば朋誠堂喜三二の『文武二道万石通』は、鎌倉時代の設定で幕府の御家人・畠山重忠が若き源頼朝の命を受け、諸国の武士たちを「文」と「武」と「のらくら」の3つに振り分ける、というストーリー。頼朝は11代将軍・家斉、重忠は定信のパロディである。   結局、文も武もダメな「のらくら」武士が一番多かったというオチなのだが、挿絵に描かれた裃の家紋から、「のらくら」武士たちとは定信らに粛清された田沼派の面々を暗示していた。正月に売り出された同書は、7日目には売り切れたという。   『鸚鵡返文武二道』は平安時代の京の都が舞台。定信をモデルにした人物が武芸を奨励するのだが、人々は武勇を競って洛中で大騒ぎするようになった。それならば、と有名な儒学者が人々に孔子孟子の道を説くのだが、人々はその内容を誤解してやはり洛中で大騒ぎを引き起こすのだった。(つづく)  

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2025.07.31

好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.33 『中村南スポーツ交流センター その3』
好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.33 『中村南スポーツ交流センター その3』

区民プールは25mあり、完泳、フリー、初心者などのコースに分かれているのだが、フ リーには家族連れがぎっしりで、浮き輪まで浮いている。その人口密度は昔見た、としま えんの流れるプールを思い出した。 俺は不安だったので、まずはフリーに入ることにしたが、すぐに人の多さで揉みくちゃに なって、気付けばその波で完泳コース前まで流れてしまった。 こうなったら覚悟を決めて行くしかないのだが、25m泳ぎ切る自信がない。これまでの人 生で25m完泳したのは、中学の水泳の授業が最後の記憶だ。いや、いつの話なんだ!不安 でいっぱいの中、ふと見ると、高齢の人も完泳している。俺は47歳だからいけるはずだ !勇気が湧いてきた俺は、唯一できる平泳ぎで前に進んだ。 ブクブク・・・ああ遅い!周りに迷惑だ。俺は完泳できるのだろうか? 区民プールで、おじいさんとおばあさんが泳いでいると、どんくさい落語家がドンブラコ と流れて来ました。ブクブクブク (つづく)

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2025.07.30

天明の大飢饉でも餓死者を出さなかった白河藩・松平定信
天明の大飢饉でも餓死者を出さなかった白河藩・松平定信

 さて、話を蔦屋重三郎と江戸の市中に戻そう。田沼意次・意知と直に接していた大河『べらぼ う』の劇中とは違って、ここまで触れてきた幕府内の政争と直接関わることは恐らくなかった 蔦重だが、立て続けに起こった天災と1787年(天明7)年の意次失脚と松平定信の老中抜擢、そ して1788(天明8)年に老中首座(老中の筆頭)の座に就いたことが、その出版ビジネスにダイ レクトに響くことになる。 定信が名君であったことは確かである。天明の大飢饉に襲われた際、全国で数十万人規模、東 北の他藩でも万単位の餓死者を出したのに、定信が辣腕を振るった白河藩では何と1人の餓死者 も出さなかったという。幕府内部に待望論が生まれてもおかしくはなかった。 国内では財政難に凶作・飢饉に大災害、国外ではロシアの南下…という内憂外患が田沼時代か ら継続する中、定信が行ったのは、簡単に言えば財政緊縮策と農村の復興策、倹約令、飢饉へ の備えである囲い米、窮乏した武士の救済策である棄捐令、さらに朱子学以外の儒学の講義を 禁じるなどの思想統制、乱れた風俗の矯正だった。 そして蔦重ら版元に大きく影響したのは、広い意味での文化への弾圧、統制の強化だった。特 に出版統制として将軍・幕府や幕政への批判、風俗を乱すとみなされた書物がターゲットとな ったのだ。(つづく)

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2025.07.28

椎野礼仁のTANKA de 爺さん 第17回 『父への挽歌 別離』
椎野礼仁のTANKA de 爺さん 第17回 『父への挽歌 別離』

 天井の節を見上げる一日をいつまで長いと思えていたか 少しずつ息が苦しくなっただろう あした、あさって、しあさって、そして 運び込まれし簡易ベッドに母を寝せ酸素マスクの父と対峙す 体温は三十九度、血圧は上六十と医師の宣告 苦しげに眉の寄せらる それのみが迫る定めへの抵抗のごと 口・喉・胸 口・喉・胸と蠕動す やがて間遠になって終わった  母と子供三人が見送った。Xデーはわかっていたが、さすがには母取り乱し、父の耳に口を寄せて何か言っていたが、意味をなしてない日本語だった。一時間ほどたって、短歌のお弟子さんたちがそろって訪ねてきた。彼ら。彼女らの方が目をはらしていた。  今日の題材、うまく歌にできなかった。

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2025.07.28

佐野慈紀のシゲキ的球論  中日・金丸夢斗をシゲキ一押し!「ゲームを支配できる! ストレートの軌道がものす ごく良い! チームが一丸となって初勝利させてほしい」
佐野慈紀のシゲキ的球論  中日・金丸夢斗をシゲキ一押し!「ゲームを支配できる! ストレートの軌道がものす ごく良い! チームが一丸となって初勝利させてほしい」

中日のドラ1ルーキー金丸だが、前半戦はプロ初勝利をあげることができなかった(前 半戦終了で4敗、防御率2・41)。  ただ、佐野氏は「いや、ものすごく良いピッチャーですよ! 僕はすごく好きです。早 く勝ってほしいですね」と絶賛する。  投手として優れている点について佐野氏は「ゲーム支配率がものすごく高いです。もち ろん試合なので打たれることはありますが、自分のペースでピッチングできている。これ は新人には難しいことですよ」と分析。  また「いろいろいい球がある中で、僕が好きなのはまっすぐの軌道がいいところ。リリ ースからミットまでの軌道が理想的。打者は数字以上に球の速さを感じていると思います 。なかなかできないですよ」と元投手の佐野氏から見ても、金丸投手の才能は優れている そうだ。  最後には「チームが一丸となって勝たせて欲しいですね! 1つ勝ちだしたらポンポン と勝つ可能性はありますよ」とした。

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2025.07.27

好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.32『中村南スポーツ交流センターその2』
好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.32『中村南スポーツ交流センターその2』

 プール入場料200円!今時、銭湯でも550円する時代なのに!興奮状態のままロッカ ールームへ移動すると、夏休みのせいか家族連れで混雑していた。まだ午前10時前だが 、男子ロッカーだけでこれだけ混雑しているということは、プール内は泳ぐ隙間もない位 だろう。俺は水着に着替え、シャワーを浴びることにしたのだが、急にあることを思い出 した。そう、プールのシャワーは恐ろしく冷たい!学校の授業で地獄のシャワーと呼んで いた。おまけに、このあとには下半身だけ消毒する極寒の池に浸かる。夏なのに寒さで身 震いした体験がフラッシュバックして来た。 所が子供たちは何の迷いもなく浴びている。中には楽しそうにクルクル回っている子もい る。えっ、なぜ? 俺は勇気を出してシャワーのボタンを押すと、ゲリラ豪雨より激しい水が襲いかかって来 た。でも、あれっ?暖かい!これは天国のシャワーだ。俺はもう、ここだけで200円分 の元は取ったぞと思った。 (つづく)

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2025.07.27

佐野慈紀のシゲキ的球論 プロ野球前半戦総括 パ・リーグ編「爆発力があるファイターズが有利! カギを握るの はイーグルス?」その理由を佐野氏が分析
佐野慈紀のシゲキ的球論 プロ野球前半戦総括 パ・リーグ編「爆発力があるファイターズが有利! カギを握るの はイーグルス?」その理由を佐野氏が分析

パ・リーグペナント争いは日本ハム、ソフトバンクの上位2球団にオリックスが必死で 食らいつく構図だ。    首位を走る新庄監督の日本ハムだが、勝負事は〝追う立場の方が強い〟とも言われるこ ともある。    ソフトバンクの逆転はあるのか? 佐野氏は「確かに〝強い野球〟をしているのはソフ トバンクなんですが、僕は日本ハムの爆発力が上回っていると思います」と話す。  キーマンは目下、本塁打王争いトップを走るレイエスだ。 「やっぱりレイエスの存在感って、でかいんですよ。一発ある打者がいることで、ほかの 選手も思い切っていけますから。相乗効果となって爆発力を生みます」(佐野氏)  また、上位2球団と楽天との対戦成績も興味深いという。 「ハムは楽天に勝ちまくってる(前半戦終了時13勝3敗)。一方、ソフトは楽天を苦手 にしている(5勝9敗)。この差がどうなるのか」と〝星の取りこぼし〟が優勝争いに影 響するのではないかと佐野氏は指摘する。  最後まで目の離せないペナント争いとなりそうだ。

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2025.07.25

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