2024/12/30
丸川珠代元オリパラ担当大臣だけが、はずされた
34人の中で唯一外されたのは丸川珠代元オリパラ担当大臣で、パーティー券の販売代金を自分の口座に入れていたのが公明党の支持母体に「理解」されなかったのかもしれない。アナウンサー出身で野心たっぷりの丸川氏は、参院議員の地位をなげうって、10増10減で新設された衆院東京7区に鞍替えした。港区と渋谷区を含む東京7区は希望者が多かったが、丸川氏はコロナ時にオリパラ大臣を引き受けたことで、森喜朗元首相に便宜を図ってもらったといわれる。だがそんな運も尽き果てたのかもしれない――。16日に安倍昭恵夫人を応援に迎えた街頭演説会では「小選挙区1本です。どうかお助け下さい」と有権者に向かって号泣した。
こうして自民党の中で“振るい”がかけられ、「安倍ブランド」の高下駄を履いていた人たちが落とされていった。そもそも彼らの多くは、もっと早く落とされても良かった。にもかかわらず、彼らがしぶとく生き残れたのは、対立する野党がいまいち強くなかったせいでもある。しかし彼らとて、いつまでも呑気な立場に甘んじられるはずがない。そしてかねてから日曜赤旗で報道されていた「裏金問題」について、昨年12月に一般紙が報道。これが大問題になったのだ。
「リクルート疑惑」を「裏金疑惑」に置き換えてみると
「裏金問題」とは、政治の永遠のテーマである「政治とカネ」問題に含まれる。自民党は1989年5月に「政治改革大綱」を策定したが、その冒頭で次のように記されている。「いま、日本の政治はおおきな岐路に立たされている。リクルート疑惑をきっかけに、国民の政治に対する不信は頂点に達し、わが国議会政治史上、例をみない深刻な事態を迎えている」この文章の中の「リクルート疑惑」を「裏金疑惑」に置き換えると、そのまま現在の状況に当てはまる。35年を経て懲りもせずに繰り返される過ちに対して、国民はすっかり呆れ返ってしまっている。
もっとも15年前の2009年の衆院選で、「自民党にお灸をすえよう」を合言葉に、政権交代劇は実現した。そこには自民党への期待や愛情も存在し、自民党の政権復帰も可能だった。しかし今回はそのような感傷もドラスティックな変化もなく、国民はただ淡々と自民党から離れていくだけだ。当初から石破政権は短命政権と見なされている。なんとか衆院選を潜り抜けたものの、来年7月に予定される参院選までもたないとされているからだ。「衆院選が終わるとすぐさま、壮絶な政局が始まるだろう」と、大手メディアの記者は予言する。混沌と渦巻く政治の中で、我々は「終わりの始まり」を目にすることになるのだろうか。
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