2026/02/18
チームみらいが衆院選で予想外の躍進を遂げた。自民党以外で議席を大きく伸ばしたのは参政党とチームみらい。これまでチームみらいは衆議院に議席を持っていなかったが突如として11議席を獲得した。野党全体としても突出した急伸で新興勢力として存在感を示した。チームみらいは35歳と若いAIエンジニアである安野貴博党首が率いる比較的新しい政党でe-デモクラシーやテクノクラシー、未来志向の政策を掲げている。
今回の衆院選でチームみらいは独自路線とも言える政策を掲げていた。社会保険料の引き下げを優先し現役世代の負担軽減、子育て減税やAI・テクノロジーによる経済成長の促進、現行消費税制度の維持などである。消費税に関しては自民党も含め野党各党も減税か免税を一律に主張していたがチームみらいだけが唯一消費税減税には反対していた。チームみらいは消費税を減税せずにむしろ社会保険料の負担を軽減するべきだとした。
チームみらいに票を投じたのは若年層や無党派層と言われている。これらの層は一昨年の衆院選や昨年の参院選では挙って国民民主党を支持した層である。よって、国民民主党も今回のチームみらいと同様の躍進を遂げてきた。ではなぜ今回は国民民主党ではなくチームみらいに票が移ったのか。国民民主党は他党と同様に消費税や所得税、住民税の減税を柱に政策を展開していたが、チームみらいは税ではなく年金や健康保険料や雇用保険料などの社会保険料の軽減を主として唱えた。現役世代にとって負担に感じていたのは税金というよりも社会保険料だったのである。社会保険料軽減を掲げたチームみらいは明らかに他党と差別化に成功した。あわせて、党名から未来志向を感じられることも大きい。自由や民主や中道などイデオロギーの左右に影響されたような印象とは明らかに乖離し、チームみらいが既存の政治勢力とは違った選択肢となった。
さて、躍進を遂げたチームみらいは国会でどのような立ち位置で社会保険料負担の軽減を成し遂げるのか。与党自民党が圧勝している以上、減税路線はゆるぎない。国民民主党が基礎控除の引上げやガソリン減税を達成できたのは自民党が少数与党であったことによる政治的かけ引きを使ってのこと。チームみらいが国会で成果を得るには衆院選に留まらず世論を喚起し拡大していくほかない。AIをはじめとしたテクノロジーを駆使してどこまで支持を拡大できるかが最大与党自民党との折衝には重要となってくる。テクノロジーを武器に社会を良くして行こうという真面目な集団に期待しつつ注視していく。
(坂本雅彦)
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