2026/02/10
トランプ大統領が再選して以来、移民に反対してきた。そんな中で事件は起こった。1月7日米ミネソタ州ミネアポリス。移民税関捜査局(ICE)捜査官がレネー・ニコル・グッド氏を殺害。レネー氏はICEによる暴力的な取り締まりを監視し、そのターゲットとなりうる移民たちに笛を鳴らして危険を知らせるという「オブザーバー」という取り組みにボランティアとして参加していたにすぎない。彼女はまだ37歳であり米国市民だ。6歳の子どもがいるという。
しかし、事件はこれで終わらなかった。1月24日、同じミネアポリスで2人目の犠牲者が出た。アメリカ人男性のアレックス・プレティ氏だ。彼もレネーと同じ37歳だ。もちろん殺害したのは米移民当局の職員である。彼は、集中治療を専門とする看護師で、多くの人の命を救ってきた人間である。何よりも生命を大切にするからこそ、移民の人権を守りたかったのだろう。
移民当局は謝罪がないことから、今後もこうした殺害事件が起きる可能性が示唆されている。なぜならドナルド・トランプ大統領は昨年12月、民主党員が首長を務めるミネソタ州に連邦捜査官を派遣し、不法移民の大規模な強制送還を実施すると約束しているからだ。
これは移民問題を通りこした人権問題であろう。
かつて日本で公園にたむろする不法滞在の外国人が多かった時のことだ。警備員が公園から外国人を排除する姿が報道された。そのときアメリカでは「これは人権侵害である。アメリカでは不法滞在者であっても難民キャンプを設立し、生きる権利を保障している。公園から追い出したところで彼らは生き続けなければならないのに、何の政策もない」と日本を批判していた。あのころのキリスト教的奉仕の精神は失われつつある。福音派に支えられ、自己破産を4回繰り返し、そのたびにロスチャイルドから資金援助してもらったトランプ大統領。ユダヤ教特有の他民族への差別意識が優勢になってきたのではないだろうか。(早見慶子)
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