2026/01/24
高市さなえ首相の台湾有事を巡る国会答弁で中国と対立、中国はレアアースの規制強化の方針を発表したが、いまだ規制の中身は明らかになっていない。敢えてあいまいにして日本側を心理的に追い込もうという魂胆が透けて見えるが、そんな不安を餌に株式市場では〝レアアース祭〟状態だ。
「レアアース泥回収システムの東洋エンジニアリング、レアアースを使わないセラミックス材料の第一稀元素化学工業、レアアース・リサイクルアサカ理研などが脱中国・離レアアースの期待から、中国の発表を受けると株価が爆上げしました。日本が小笠原諸島・南鳥島のレアアース泥の試験掘削では、一部で部品が使われるだけの岡本硝子なども上げるなど、まさに祭状態でした」(証券会社社員)
他にもレアアース関連銘柄はいつくかあるが、軒並み祭の様相で、最近は少しは株価上昇が落ち着いた銘柄もあるが、自動車部品メーカーのミツバなどは、日本テレビでレアアースを使わないモーター開発の取り組みが紹介されると、19日の週には90%近く上げた。また削岩器の古河機械金属なども、昨年11月に今期は減収減益の発表があったものの、レアアース期待で株価は中国の発表後はやはり爆騰した。
中国は自分の首を絞めた結果に
「例えば南鳥島はあくまで試験段階で、さらに上首尾にレアアースが採れたとして、商業採掘は30年以後と見られています。ですが脱中国・脱レアアースの動きはかつて規制にあったアメリカや日本だけでなく世界的な関心事で、レアアース採掘では甚大な環境負荷が発生するので、その意味でも進められなくてはいけない開発・投資なので、レアアース関連銘柄への期待は中長期でも高い」(同前)
逆に言えば、日本への規制をちらつかせた中国は、世界中で脱中国・脱レアアースの動きを加速させたことになり、ただでさえ痛みに痛んだ中国経済にとっては輸出減の痛みを伴う。虎の尾を踏んだとも言え、やはり失政だろう。
(猫間滋)
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