政治•経済 2026年の日中関係の行方
2026年の日中関係の行方
政治•経済

2026/01/09

2026年の幕開けとともに、日中関係はかつてないほどの「厳冬期」に突入している。日本初の女性首相として就任した高市早苗氏が率いる現政権下において、両国間の溝は埋まるどころか、年末に向けてさらなる冷え込みと緊張の激化が避けられない情勢だ。この対立の背景には、高市首相が掲げる「責任ある積極財政」と「強靭な国防」という基本方針、そして何より台湾情勢をめぐる踏み込んだ発言がある。

高市首相が台湾有事を日本の「存立危機事態」に繋がり得ると言及したことは、中国側にとって「戦後秩序への挑戦」であり、レッドラインを越える行為と映った。これに対し北京当局は、外交的な抗議に留まらず、多角的な報復措置を次々と繰り出している。2025年末から始まった日本人渡航自粛要請や水産物の輸入停止措置は、2026年に入っても解除の兆しが見えない。むしろ、高市政権が防衛予算の増額や経済安全保障の強化を加速させるにつれ、中国による「経済的威圧」はより巧妙かつ強力な段階へ移行する恐れがある。

具体的には、日本経済の急所であるサプライチェーンが標的となる可能性が高い。電気自動車やハイテク産業に不可欠なレアアースの輸出規制、あるいは中国国内で活動する日本企業に対する恣意的な法執行や資産凍結といったリスクが現実味を帯びている。中国は経済的な相互依存を「武器」として活用し、日本の世論を分断させ、政権への圧力を強める構えだ。
こうした状況下では、外交的な対話のパイプも細り続けるだろう。

高市首相が靖国神社参拝などの歴史認識問題で妥協を排する姿勢を貫く限り、首脳レベルでの実質的な改善交渉は極めて困難である。2026年末に向けて、日本は米国との同盟深化を急ぐ一方で、中国からの経済的打撃をいかに最小限に抑えるかという、非常に困難な舵取りを迫られることになる。日中関係はもはや単なる近隣外交の枠を超え、経済と安全保障が不可分に絡み合う「冷戦的共生」という、危険な新局面にあると言わざるを得ない。

(ジョワキン)

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