連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.75『ヤーレン騒乱』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.75『ヤーレン騒乱』
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2026/01/05

正月に親戚で集まるので帰省すると、母が唐突に

「ヤーレンズの楢原に似ている!」

と言ってきた。M1でもお馴染みのヤーレンズの楢原さんといえば細身、短髪、眼鏡が特長であるが、そんな人はよくいる。俺は似ているレベルではないと思った。所が、そのあと親戚チームAが来るなり

「あけましておめでとう。ヤーレンズそっくり~」

と今年もよろしくの前に言われた。新年の挨拶より重要なのか。

母からの「似ている」から「そっくり」に変わったことは人類にとっては小さな一歩だが俺にとっては大きな一歩である。ネタが一つ増えて嬉しい。

続けて親戚チームBが来た。久々に会ったそこの男の子が

「あっ!ヤーレンズだ」

と言った。もはや、本人になっている。

俺はそこまで似ているならと子供の前でヤーレンズになり切った。

だが、俺からのお年玉の少なさに、ヤーレンズではないとバレるのにかかる時間はすぐそこまで来ていた。

正月早々、賑やかなヤーレン騒乱だった。

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