政治•経済 高市内閣の補正予算が財務省と自民税調の双璧を突破
高市内閣の補正予算が財務省と自民税調の双璧を突破
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2025/12/14

国会では補正予算の審議が始まっている。高市内閣としては初の予算組成であり注目されている。一般会計の歳出は18.3兆円で昨年度の13.9兆をおよそ4.4兆円上回る規模となっている。報道で注目されている政策は、子ども1人あたり2万円の給付、電気・ガス料金に対して標準的家庭で7000円の支援、プレミアム商品券やお米券などを自治体が発行する為の重点支援地方交付金の拡充などが挙げられている。

野党は、無駄が多いだとか、執行が遅すぎるだとか、規模が大きすぎるだとか、国債を発行するなだとか、定数削減を先にしろだとか、企業団体献金の規制強化はどうなったのか、だとか宣い批判する。衆議院は自民・維新の連立によって過半数を確保できているが、参議院は少数与党であることから予算案が否決される可能性もないわけではない。とはいえ、参議院で否決されても予算の場合は衆議院が優越されることから成立しないことは無い。野党とすれば政府予算を批判することで与党の高い支持率を崩したいという思惑がある。

予算案にある項目で高く評価したいのは「医療・介護等支援パッケージ」である。この支援パッケージ全体で 約 1兆3,649億円 が計上されており、医療分だけでも 約1兆368億円となっている。経営が厳しい医療機関(病院・診療所)や薬局に対して、賃金・物価高・経営環境の変化に応じた「床数/施設数に応じた補助金支援」を手厚くする枠組みが今回の補正予算で整備されている。その他、国立大学の教育・研究基盤維持に485億円、大学病院の機能強化・経営改善に385億円、ICT環境整備など高校教育改革に約3000億円を計上している。これらは財務官僚や宮沢洋一議員をはじめとする財務省出身の自民税調幹部によって阻まれてきたことである。片山さつき財務大臣の助太刀もあってのことであろうが、財務官僚に屈しない予算組みが出来たことは画期時である。ただ、心配なのは来年の本予算で財務官僚の反撃にあい、増税を仕込まれるのではないかということ。日本を経済立国に立て直すには政府が貨幣観を改めることと、積極的な財政出動を継続しマネタリーベースを増やすことが必要不可欠である。積極財政に伴い、物価高騰支援策も並行して継続すること。高市政権の誕生が財政政策の転換期になることを願いたい。(坂本 雅彦)

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