政治•経済 高市早苗首相の台湾有事発言で中国問題が深刻化(2)
高市早苗首相の台湾有事発言で中国問題が深刻化(2)
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2025/12/06

 前回台湾有事の発言が、台湾が独立国家という認識を日本はとっておらず、内政干渉の危険性があることを書いた。そしてその目的が憲法改正と防衛費の増大にあるのではないか、と結論。ではこの軍事費を増大させる話は、誰が最も望んでいる話であろうか。

もともとアメリカの軍産複合体が語り、強調してきた主張だ。もちろん中国も核兵器を保有しているが、歴史的に世界の国々の紛争に介入をし、爆弾を落としたり、敵対国の要人さえもドローンを使って暗殺したりしてきた国はアメリカである。アルカイダ指導者であるビン・ラディン、アイマン・ザワヒリだけではない。イラン防衛隊のソレイマニ司令官もすべて暗殺だ。さらにイラクに侵攻し、フセインを処刑するまで至ったのもアメリカである。

こうした経緯に対して中国では2024年1月ブルームバーグ通信によると、米情報当局者は中国人民軍、特に2016年に創設されたロケット軍の内部腐敗が深刻で、中国軍隊の戦闘遂行能力全般に対する信頼が落ちた状態だと評価しているという。米国の情報によって中国内部の腐敗を知った習近平が慌てて処分した話は有名だ。

アメリカは中国軍の実践能力が低いことを知っているが、有事を煽っている。これは軍産複合体がアメリカを拠点に武器を売っていく常套手段だ。老朽化した武器を売り、新たな武器を製造する資金源にする。これは軍事ビジネスで利益を得るため、これまで行ってきたことである。そうすると買った国の性能はアメリカ以下のものなので、コントロールしやすい。極めて日本の国益にもならない話である。さらに核武装論が復活さえしている。次回、この核武装論の詳細を明らかにしていきたい。(早見慶子)

 

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